ネタバレ『透明人間』結末や矛盾点考察、伏線の意味や回収シーン、ラストまでの流れについてまとめ

スポンサーリンク


『ゲットアウト』『アス』のスタジオがソウシリーズを手掛けた脚本家とともに製作したホラー映画『透明人間』

早くから注目されている作品なので、

映画を観たい!!という方も多いはず。

本記事では、

・映画『透明人間』結末はどうなったのか

・映画の矛盾点と考察

・伏線の意味と回収シーン

・旦那は死んだのか、生き残ったのか

・次回作への布石などはあったのか

・ラストまでの簡単な流れ

以上について記載していきます。


目次

映画『透明人間』結末はどうなったのか

映画の起こり

病的なほどの依存をしてくる夫「エイドリアン」に束縛されていた妻「セシリア」は、エイドリアンが寝ている間に逃走。

その後、これを苦に夫は自殺し、セシリアは平穏な日々を取り戻そうとしていました。

しかし、そんなセシリア(愛称:シー)のもとに透明人間となった夫が現れ、セシリアは見えない恐怖と戦うことになります。

結局どうなったの?

映画の中盤でセシリアは光学研究者である夫エイドリアンの家に行き、エイドリアンがつくった「着れば透明人間になれるスーツ」を発見し、自宅内に隠します。

その後、エイドリアンとひと悶着もふた悶着もあった末に、セシリアは精神が安定しない時期に支えてくれた警官のジェームズやその娘を守るためにスーツを着た透明人間を射殺。

しかし、セシリアが撃ち殺したのはエイドリアンではなく、兄の「トム」でした。

後日エイドリアンは自宅の地下で縛られた姿で発見され、すべての犯行はトムによるもので、エイドリアンは被害者のように見えました。

しかし、これはセシリアと新しいスタートを切りたいとたくらんだエイドリアンの罠であり、セシリアはこれを見抜き、エイドリアンに電話をかけて彼の家へ会いに行きます。

エイドリアンにセシリアは「今までのことは兄ではなく自分がすべてやったと認めてほしい」と、自白する最後のチャンスを与えましたが、エイドリアンは白を切るどころか「サプライズじゃないよ」と、犯人が使っていた言葉を使用し、セシリアを再度精神的に支配しようとしました。

セシリアはこれに泣き出してしまい、お手洗いに立ちますが、その間にエイドリアンはナイフで首を切って自殺してしまいます。

しかしこれは自殺ではなく、手洗い場に立ったセシリアが自宅に忍ばせておいたスーツを着て透明人間になり、エイドリアンを自殺に見せかけて殺したためでした。

エイドリアンは自分でナイフを持ち自殺をしたように監視カメラにはおさめられていたため、セシリアが殺したとは誰も思いません。

エイドリアンが死に行く中、彼に見つめられたセシリアは犯人が使っていた言葉「サプライズ」と口にするのでした。

こうしてセシリアは自分を束縛していた男を殺し、晴れて自由を手に入れることに成功、新しい道へ歩んでいくラストを迎えます。

映画『透明人間』の矛盾点と考察

この段落では個人的に「これはちょっとおかしいのではないか」と気になった部分をあげて私なりに考察していきます。

揚げ足取りをしている部分も若干あるので、あくまで個人の考え方だととっていただければ幸いです。

あとかなりひどい書き方していますが、この映画とんでもなく面白くてお勧めなので、変な映画なのかなとか悪い意味での誤解はしないでくださいお願いします。

遺体はどうやって偽造したの?

劇中、エイドリアンの遺体の写真を兄トムがセシリアとジェームズに見せるシーンがあります。

ちらっとしか映らなかったのではっきりとはいえませんが、血だらけの男性が映る写真はエイドリアンが自殺した現場の写真としてセシリアに見せられるわけです。

エイドリアンが実際に死んでいるのであれば何もおかしいことはありませんが、エイドリアンはセシリアに手を下されるまで生きていたため、ここで遺体の証拠写真があるのはおかしいです。

そもそも死んだと判断されるには遺体が必要なので、必ずエイドリアンと判断される遺体が発見されているはず

兄トムは弁護士なので医者にしか書けない死亡診断書を偽造することはできないため、画策は不可能と思っていいとなると……この遺体どうしたの? と……。

透明になっているエイドリアンにセシリアは「人は金で買える」といっているので、警官や医者も全員買収したということでしょうか。

物語の展開を左右する重要なものではないにしても、本当に遺体(影武者みたいな人の遺体)が発見されていたのか、それとも周りの人間を買収して死を偽造したのかじみに気になってしまいました。

買収したとしたら相当すごいですよね。

いくら金持ちでも医師や警官、葬儀社まで金の力でハックできるでしょうか……。

買収していなかったにしても影武者じゃあばれそうですし……いやはや気になる。

飲食店に防犯カメラってないの?

劇中盤でセシリアはエイドリアンの画策により妹を殺したとして無実の罪で逮捕されてしまいます。

この際、セシリアは妹とレストランで食事しており、周りに客や従業員も大勢いる状況でした。

そんな中、エイドリアンがナイフを持ち(透明人間なのでナイフは空中に浮いた状態になります)妹を殺害、その後ナイフをセシリアに持たせて彼女のせいにする……という展開なのですが、

そもそもこの店、監視カメラないのでしょうか……

このご時世店にカメラがない店なんて少ないので、あってもおかしくないと思います。

凶器のナイフはセシリアが持っていたので確認するまでもないということでしょうか。

しかし、誰もみていないっていうのもなんだか変な話だなぁと思ったりします。

しつこいくらい従業員は「飲み物頼まないのー?」と聞きに来ていましたし、ナイフが浮いた瞬間をみていたとしてもおかしくありません。

揚げ足とってつべこべいわずに純粋に映画を楽しめよ! といわれそうですが、いやはや性格上気になってしまいまして……何より、全部セシリアのせいになって追い込まれる彼女がかわいそうで……助けたくなってしまうんですよね……

カメラ確かめたら彼女が殺してないことなんてわかりますしね……てかジェームズ話聞いてやってホントお願いって思います。

娘のシドニーに危害加えられたと思っている上、セシリアもどんどん本当に精神病んでるやつみたいな発言するので仕方ないのですがね……

なぜ座ったまま動かないの?

これが一番のつっこみどころでした。

透明人間になったエイドリアンは精神病院にまでやってきてセシリアを追い込みます。

セシリアはお腹の子供事自殺しようとし、これをエイドリアンが阻止した際、セシリアに反撃されたことでスーツが壊れ、たまーにスーツ姿が見えるようになってしまうというトラブルをエイドリアンは抱えることになります。

監視員たちはスーツ姿の不気味な人間が病院内で暴れまわっている姿を目撃し、セシリアは誰にも信じてもらえないという四面楚歌状態から解放されるわけですが……

この監視員や警備員たちがエイドリアンにボコされている間、セシリアは座ったまま何もしないんですよね(笑

何もしかしてシー(セシリア)って戦隊ものの悪役側の気持ちを味わいたいの? とか思っちゃいましたよ(笑

変身する時間を与えちゃう悪役みたいに律儀にエイドリアンが警備員を倒すのまってるんだもん……

これは透明人間がいかに強いのかアクションの取れ高のためにセシリアが気を遣ったのかもしれませんが、隣に銃を持った警備員が倒れているのに何もしないのはいかがなものかと(笑

殴られて気絶しちゃったとかだったらわかるんですけどね。

座ったまま「あなたの後ろにいるわ!」っていわれても「え、どこ?」って感じですよ……ご自分で撃ち殺してどうぞ。

スーツの脱ぎ着、早すぎない?

単純に時間の感覚が短く描かれているだけだと思いますが、劇ラストでセシリアがエイドリアンの殺す際のスーツの脱ぎ着が異様に早かったように思います。

セシリアは洗面所に立った後スーツを着てエイドリアンのもとを訪れ、スーツを着たまま洗面所ないしは別の部屋に行き、スーツを抜いて何食わぬ顔で元の場所にもどってくるという具合だと思うのですが……

ぴっちぴちしてそうなスーツの脱ぎきって数分でできるものなのでしょうか。

セシリアはみたところ衣服の乱れはありませんでしたし、洗面所で整える時間も加味すれば五分はかかるはず。

首を切ってから洗面台に行ってスーツを脱いで身なりを整えて戻るまでの間に……エイドリアンが死ぬような気が。

セシリアはもしかしたら、とんでもないスピードで着替えができるお着替え名人なのかもしれません。

なんで死んでるのに探しに行ったの?

これは私は特にひっかからなかったのですが、知人が気になったようなので追記。

兄トムが透明人間の正体として描写された後、自宅にエイドリアン捜索隊が押し入るシーンがあります。

エイドリアンは劇冒頭ですでに死んでいるため、なぜ探す必要があるのか、死んでいるのなら探すわけなのではないか? 捜索隊が出動したのは不明であるということですが……

おそらくこれは、兄トムが透明人間の正体として処理された際、セシリアが事情聴取を受けてエイドリアンが生きているなどといったため、捜索されたのだと思います……(製作者じゃないから確かだとはいえません)。

セシリアは後日釈放されていることから、罪が晴れた、または執行猶予や監視期間がついたことがわかります。

セシリアはシャバに出るためにこれまでのことをすべて警察に話さなければならなかったはずですし、警察もほかの人間の証言や病院の監視カメラをみてセシリアの話を信じざるを得なかったはず。

そんなセシリアが「エイドリアンが生きている」と言えば、警察様は捜索隊を出しても不思議ではないと思うんですよね。

一度エイドリアンは死んだものとして処理されているので、セカンドライフを歩むことになったはずですがすぐに殺されて草でしたね。

矛盾点とその考察については以上です。

本作を製作した同スタジオが手掛けた映画『US(アス)』はとんでもない矛盾点が多くていろいろな考察のしがいがあったと思いますが、本作『透明人間』にはそこまで矛盾が見られなかったので、「これもそうじゃない?」というのがあったら教えていただきたいです(;’∀’)

伏線の意味と回収シーン

以下より『透明人間』の伏線の意味や回収シーンを記載します。

個人的に見つけられたものだけなのでかなり少ないです。

「これは?」というのがあったらお問い合わせからお知らせいただけると幸いです……(;^ω^)

薬のボトル(ジアゼパム)と血まみれの腕

映画冒頭、シー(セシリア)が家から脱出した際、妹の車に飛び乗るときにジアゼパムという薬が入ったボトルを外に落としてしまいます。

この時追いついた夫エイドリアンは車の窓を素手でぶち割ってセシリアに乱暴を働きます。

車を発進させたことで難は逃れますが、エイドリアンは窓を割ったせいで腕が血まみれに。

指先から血液がしたたり落ちる中、彼女が落としたジアゼパムを拾い上げてボトルに彼の血液が付着。

血の付いたボトルは、セシリアが平穏な生活を送るジェームズの家にいつの間にか置かれており、冒頭でエイドリアンが拾ったボトルであることが血液の付着でわかります

薬に関しては後々何か描写があるのかなぁと注意していましたが、おおっぴらに回収されてびっくりしました(笑

ちらっと回収されるくらいだと思いましたが、わかりやすくていいですね。

ちなみに豆知識というか、映画ではきちんと描写がなかったのでジアゼパムについて少しだけ説明すると、

ジアゼパムとはパニック障害や強迫性障害など、精神的に安定しない症状がある方に処方されるお薬だそうです。

セシリアは強迫性障害でしょうか。

包丁

セシリアが朝ごはんをつくっている際使っていた包丁が、彼女が離席した際に消えます。

この包丁でぶっ刺されるのかとドキドキしていましたが、この伏線はセシリアが屋根裏部屋で見つけるという発見行為で難なく回収。

エイドリアンは包丁で悪さするつもりだったのかもしれませんが、セシリアが見つけてしまったため包丁はすぐに回収されてしまいました。

作品提出

セシリアは劇中盤で仕事に就くための面接を受けますが、この時提出しなければならない作品を提出できずにパニックを起こし、その場に倒れこんでしまいます。

セシリアは「ここに入れたはずなのに」と言っており、確かに、セシリアはバッグにスケッチブックを入れていました。

このスケッチブックは後日、屋根裏部屋でナイフを見つけた際に見つけることになり、エイドリアンが盗んでいたことが判明します。

人が幸せになるのが許せない、どこまでもくそやろうですねぇ……

スーツの隠し場所

劇中盤、セシリアは自宅に戻ってエイドリアンが作った透明人間スーツを発見し、これをもって家の中に隠しました。

スーツを隠してどうするのかと思っていましたが、この伏線が回収されたのは劇ラストで、エイドリアンを自殺にみせかけ殺すために使用されます。

どこでスーツを隠していたのか分からなかったという方は、セシリアがエイドリアンの家を訪れてスーツを持ち部屋を出た後、彼女の手に持っていたスーツが消えているのがどのあたりなのかというのを確認してみてください。

エイドリアンから逃げて廊下を走る彼女はすでにスーツをもっていませんよ!

サプラーイズっ!

劇中何度もサプライズという言葉が出てきますが、これはシーを精神的に追い込んできた犯人が使った印象的な言葉です。

(屋根裏部屋にあったエイドリアンの携帯に入った通知で表示される言葉もサプライズ。犯人がシーが意識を失う前に耳元でいったセリフもサプライズ)

ラストでシーに殺される前、エイドリアンは自分がしたことを認めてほしいとシーに強く懇願されますが「これはサプライズじゃない」といってにっこり笑います。

もしかしたら無意識にサプライズといったのかもしれませんが、この一言が自分が犯人であると認めたことにつながりました。

また、サプライズと口にすることでエイドリアンはシーに自分が犯人であることをほのめかそう(恐怖で支配しよう)とした可能性もありますが、逆にシーの殺意をあおる結果になり、このざまーみろ展開に草が生えた方も多そうですね。

もともとエイドリアンを殺そうとしてシーが家にもう一つのスーツを隠していたと予想できた方も多いと思いますが、予想できなかった方にとってはシーがエイドリアンを殺したことこそがサプライズだったのではないでしょうか。

ちょっとラストがよめちゃったあたり残念な気もしますが、王道展開で最高にクレイジー、かなり面白い映画でしたねぇ……

旦那は本当に死んだの?それとも生き残ったのか

首をきられて大出血サービスだったため、エイドリアンは死亡したと考えて問題ないと思います。

死にゆくエイドリアンにセシリアが「サプライズ」と追い打ちをかけている上、彼女は彼がい続ける限り安心はできないという主旨の言葉を口にしているので……

もし生きていようものなら透明人間スーツを着て何度でも殺しに行くのではないかと思います。

セシリアはとんでもなくすがすがしい顔してましたしね、最後。

次回作への布石はあったのか

もともと本作は、

ユニバーサル・ピクチャーズが自社で製作したホラー映画に登場した怪物を集結させたシェアードユニバース(ダークユニバース)の1作品として製作される予定でしたが……

シェアードユニバースの第1弾である『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』の興行収入が伸びずにこけてしまったことから、単体作品として企画が立て直された映画です。

そのため、次回作へお布石のようなものが劇中に流れることはありませんでした。

そもそも単体として作る意向がしめされている映画なので、現時点での続編製作の予定はないと思っていいでしょう。

ただ、『透明人間』自体は予想していた興行収入を上回っているため、絶対に今後続編やスピンオフなど関連作の製作がされないと断言はできません。

続編の有無に関しては大人の事情こみこみで決まるため、公式からの発表があるまではわからないというのが正直なところです……本当に申し訳ないのですが。

ただ確実に言えるのは、続編ではないにしても『透明人間』の登場人物がシェアードユニバースとして他の作品に登場する可能性はあると思います。

もともとその予定で作られるはずの映画だったので……映画として成功した作品として、透明人間的なモンスターが別作品でも今後観られるかもしれません。

また、劇中セシリアが妊娠していることが明らかになっているため、この子供に関しての映画ももしかしたら……もしかしてあるかもしれないですね。

エイドリアンの血が流れているわけですし(;^ω^)

『透明人間』はどのくらい怖いの?

映画の怖さに関しては人によって感じ方が違うので一概には言えませんが、どの映画を想像して見に行ったのかがカギになってくるかと思います。

ただ個人的には思っていたよりもずっと怖かったです。

BGMや効果音といったものでびっくりさせてくるのはもちろんですが、心理的精神的な追い込まれ方が尋常ではなく恐いのなんのって……

もし本作が初めてのホラー映画だったらかなり怖いと思いますし、何よりグロイです。

本作の脚本を手掛けたソウシリーズのリー・ワネルの作品を想像していたのなら物足りないかもしれませんが、首を切った上血がドバドバでて傷口丸見えなんてこの手の映画でしかみられないのでなかなかに貴重ですし、人によっては目をそむけたくなるレベルだと思います。

グロ描写が苦手な人は注意してみてくださいね。

恐い恐くないに関しては個人差ありますが、『アス』や『ゲットアウト』がみられるなら恐怖に関してはクリアだと思います。

流血描写は上述2作よりもきつめなので注意してみてくださいね。PG12の映画なので、R15のソウシリーズよりは幾分もましですよ(笑

ラストまでの簡単な流れ

この段落ではラストまでの簡単な流れを記載していきます。

映画がどういった流れで進んでいったのか気になる方はご参考までに。。。

ですますだと書きにくいので語尾は変えています。

事の起こり

病的なほどの依存してくる夫「エイドリアン」に束縛されていた妻「セシリア」は、エイドリアンが寝ている間に家から脱出する。

その後、セシリアはエイドイアンの目が届かない場所で平穏な日々を取り戻そうとしていた。

しかし、そんなセシリア(愛称:シー)のもとに透明人間となった夫が現れ、彼女は見えない恐怖と戦うことになる。

エイドリアンの死

妹の力を借り、何とかエイドリアンの手から逃れたセシリアは、警官であるジェームズとその娘の家に居候させてもらい、少しずつ外に出る練習をするようになった。

しかし、エイドリアンとの生活で追い込まれた精神では、ポストまで行くのも難しく、なかなか思うように元の生活に戻ることは難しかった。

そんなセシリアのもとに、妹が訪ねてきた。

セシリアは妹に「エイドリアンに居場所がばれてしまうかもしれないから来ないでよ」と言ったが、妹は驚きの言葉をセシリアに返した。

「エイドリアンは死んだ」と。

相続金

エイドリアンは自殺だった。

セシリアが逃げたショックだろう。

セシリアは夫が死んだなど、当初は信じられなかったが、相続金の話が進められ、彼の死を実感することになった。

夫が死んだことで、セシリアは開放的な気分だった。

恐れるものはなくなり、ポストまでも一人で行けるようになった。

セシリアは夫の遺産で世話になったジェームズの娘の大学費用を出すことを名乗り出て、ジェームズ達からはたくさん感謝され、その日はパーティを開くことになった。

翌日

次の日になって、セシリアは朝食を作っていたが、その途中、包丁がなくなり、火にかけていたフライパンが炎上するなど、周りで不思議な体験をするようになった。

そして夜になり、玄関の開き戸がひとりでにあき、驚いて外に出たセシリアは、隣で誰かの息遣いを感じるような気がして急いで家に戻り、眠りについた。

しかし、眠りについて間もなく、セシリアは目覚めてしまう。

掛布団が床に落ちているのだ。

セシリアは不思議に思いながら掛布団を手に取ると、ソファに誰かが腰かけるような気配を感じた。

セシリアはおそるおそる掛布団をソファにかけたが、気にしすぎているだけで誰もいないようだった。

安心して掛布団を引っ張るが、今度は掛布団が床にはりついて動かない。

よくみると誰かがのっているような跡がついており、セシリアに向かって迫ってくるようなその動きに彼女はジェームズを呼ぶために叫んだ。

ジェームズはこれに彼の存在におびえてるだけとしてとりあってくれず、セシリアはおびえながら眠ることになった。

面接

翌日。

セシリアは仕事の面接に着ていた。

面接が始まり、セシリアはなかなか好印象を与えることができていたが、提出するようにいわれていた作品を家に置いてきてしまい、このことが原因でパニックを起こして倒れてしまった。

彼女はそのまま搬送され、血液検査を受けたが、倒れた原因はどうやらジアゼパムという精神安定剤を夫から飲まされていたためだった。

帰宅したセシリアは、シャワーの途中に洗面台で薬の入ったボトルを発見する。

それは、エイドリアンから逃げる際、道に落としてきたものだった。

兄である「トム」

セシリアは相続の手続きを進める際かかわった男トム(エイドリアンの兄)に、弟がやっていることをやめるよう忠告しにいった。

しかし、トムは「遺体をみた。死んだんだ」と告げ、さらに「透明人間になって現れたと思わせることが怖い」と、自身の経験から弟に対する恐怖を口にし、セシリアを説得した。

妹のエミリー

トムの言葉に煮え切れず、セシリアはエミリーに助けを求めたが、妹のエミリーは話を聞いてくれなかった。

「メールを読んだ。私といると息が詰まるのね」といったエミリーは、もう今後関わりたくないという態度を示し、セシリアを拒絶した。

シドニー

ジェームズの家に帰ったセシリアはいわれのないメールが送られていたことを確認して絶望した。

何者かが、おそらくエイドリアンが妹にひどい内容のメールを送っていたのだ。

部屋で泣いているセシリアに、ジェームズの娘のシドニーが「ケーキを食べよう」と元気づけてくれるが、突然何者かに殴られてシドニーはこれをセシリアにされたと誤解。

悲鳴を上げたシドニーの声を聞いたジェームズは彼女を連れて家を出て行ってしまった。

恐怖の屋根裏部屋

独りぼっちになったセシリアは、子機でエイドリアンの番号をコールした。

すると、天井から音が聞こえてくるではないか。

意を決してセシリアは屋根裏部屋に行き、そこでエイドリアンのスマホと、いつの間にかなくなっていた自分の作品、台所で消えた包丁を発見する。

エイドリアンは確実に家にいる。

そう確信したセシリアは、スマホに通知された「サプライズ」というエイドリアンからのメッセージに恐怖しながらも、包丁をもって脚立を降りようとした。

しかし、何かの気配を感じたセシリアは降りる前にペンキをぶちまける。

すると人型にペンキが広がり、脚立は倒れた。

セシリアはペンキまみれになったエイドリアンを探すため、屋根裏部屋から包丁をもっており、彼を探すが、台所に来たところで首をしめられ、見えない何かから激しい暴力を受けた。

透明人間になる方法

何とか隙をついて外へ逃げ出したセシリアは、タクシーを拾ってエイドリアンと暮らしていた家へ向かった。

外にタクシーを待たせ、セシリアは家の中に入る。

地下に行ったセシリアは、エイドリアンが作った着ると透明人間になれるスーツを発見した。

スーツを持ち出したセシリアは、クローゼットにそれを隠し、エイドリアンのすきをついて逃げ、タクシーに飛び乗り、妹に電話をかけた。

妹の死

ユーランというレストランに妹を呼び出したセシリアは、「あなたを愛している」と本当にあったことを話すから聞いてほしいと本心を打ち明けた。

妹はひどいメールを送られたことに腹を立てていたが、セシリアのただならぬ様子に話を聞くことにした。

しかし、エイドリアンが透明人間になった証拠を妹に話そうとした瞬間、妹は空中に浮かんだナイフで首を切られ机に突っ伏した。

そして次の瞬間にはナイフはセシリアの手に握らされ、セシリアは妹を殺した罪で逮捕されることになった。

妊娠

セシリアは精神病棟に入れられ、拘束された。

ジェームズが事情を聞きに来たが、セシリアはうまく伝えることができず、彼もセシリアの話を信じてくれなかった。

病室に戻ったセシリアは、医者から「妊娠していた」ことを明かされ、自分が望んでいないエイドリアンとの子どもを授かっていることを知り、さらに絶望するのであった。

トムの思惑

その日のうちにトムがやってきた。

トムは罪を犯したことで相続ができない旨をセシリアに言い渡し、さらにセシリアが服用していた避妊薬をすり替えていたことを自ら白状した。

トムは弟に精神的に支配され、トムと結託してトムとの生活を送るようセシリアに強要してくる。

セシリアはこれを当然はねのけ、すきをみてトムのバッグからペンを盗み、病室に戻った。

自殺と対峙

夜になり、セシリアはペンを使って子供事死のうと自殺を図った。

しかし、そばにいた透明人間のスーツをきたエイドリアンがこれを止めたため、セシリアはそれを待っていたようにペンで何度もエイドリアンを刺しダメージを負わせる。

物音を聞いた監視員が扉を開けるが、損傷を負ってちらほらと姿が見えるようになってしまったスーツをきたエイドリアンにその監視員は気絶させられてしまう。

セシリアはなんとか隙をついて部屋から脱出するも、監視員につかまってしまった。

しかしその監視員は見えるようになったエイドリアンに次々倒されて行ってしまう。

セシリアは騒ぎが大きくなったことで逃げようとしたエイドリアンを追いかけ、監視員が落とした銃をエイドリアンに発砲。

見事命中するも、エイドリアンは車で逃げて行った。

エイドリアンはセシリアを襲った際、シドニーを殺すと言っており、セシリアは彼女が発砲したことで事故を起こした車をパクリ、シドニーの家に車を走らせた。

その途中、ジェームズに電話をかけたセシリアは、シドニーのもとへ急ぐよう勧告するのであった。

透明人間の正体

セシリアの電話で飛んで帰ってきたジェームズだったが、廊下ではシドニーがちょうどエイドリアンに首を絞められ殺されそうになっているところだった。

かけつけたジェームズに気づいたエイドリアンはスーツの効果で透明になってジェームズを殴り、蹴り、重傷を負わせた。

そこへセシリアがやってきて、消火器を浴びせかける。

白い粉をかぶって現れたシルエットに、セシリアは持っていた銃の引き金を引き、数弾打ち込んだ。

エイドリアンはスーツを着たままその場で倒れこむ。

セシリアはようやくエイドリアンを仕留めたと安心したが、スーツの仮面をはぐと、それはエイドリアンではなく兄のトムだった。

トムにすべての罪をかぶせて

後日、エイドリアンは自宅地下で縛られた格好で発見された。

トムがすべての行いをしたと誰もが疑わなかったが、セシリアはエイドリアンが行ったことだと見抜いていた。

彼女はエイドリアンに罪を認めさせるため、エイドリアンに電話し、以前二人で暮らしていた家を訪れた。

透明人間の最後

エイドリアンはなにくわぬ顔でセシリアを迎え入れ、彼女とお腹の中の子どもにふさわしいことを証明したいといったが、セシリアは「自分がすべてやったのだとみとめてほしい」と彼に懇願した。

しかし、エイドリアンは白を切るだけではなく、犯人がしきりに使っていた「サプライズ」という言葉を使ってセシリアを再度支配下に置こうとした。

セシリアは泣き出してしまい、お手洗いに消えていく。

エイドリアンはディナーを楽しもうと席に着いたが、その瞬間、机上に並んでいたナイフが浮かび上がり、右手に持たされた。

そして抵抗する時間も与えられず、彼は自分の手でのどをかっきり、その場に倒れこんだ。

そこへ、セシリアが悲鳴を上げながらやってくる。

119番通報した彼女は、エイドリアンが自殺を図ったことを伝え、電話を切り、その場に座り込んだ。

そして虫の息であるエイドリアンに「サプライズ」と言ってその場を去っていった。

このやり取りを外で聞いていたジェームズは、セシリアに「最初から認めさせるつもりはなかったんだな」といったが、セシリアは「まさか。でも自殺するなんてね」と返した。

彼女の手にはスーツの入った袋があり、ジェームズは彼女がエイドリアンを殺したことを知りながら、だが彼は自殺したと証言すると、セシリアに約束するのであった。

自分を縛り付けていた夫を殺し自由となったセシリアは家を出て晴れ晴れとした顔で目を閉じた。

『透明人間』予告動画+あらすじ

予告動画

あらすじ

富豪の天才科学者エイドリアンに束縛される生活を送るセシリアは、ある夜、計画的に脱出を図った。

セシリアが出て行ったショックでエイドリアンは手首を切って自殺。

莫大な財産はセシリアが相続することになったが、セシリアはエイドリアンが本当に死んだのか疑っていた。

そしてやがて、彼女の周囲で不可解な出来事が起こり、命の危機を覚える事件まで発生。

見えない何かに襲われ続けた彼女は、エイドリアンが生きている証明をしようとするが__。

キャストは誰? 配役についてまとめ

『スポンサーリンク』


以下、主要キャストについて記載します!

セシリア・カシュ:エリザベス・モス


セシリアを演じるのは同スタジオが製作した映画『アス』にも出演していたエリザべス・モス。

エイドリアン・グリフィン:オリバー・ジャクソン=コーエン

オルディス・ホッジ

その他、脇を固めるキャスト陣

ストーム・リード

ハリエット・ダイア

マイケル・ドーマン

豪華キャストが勢ぞろいしているので要チェック作品ですね!

まとめ

以上が映画『透明人間』について徹底ネタバレまとめでした。

いかがだったでしょうか。

ソウシリーズの脚本家が手掛けているとだけあって少しグロッキーな描写もありましたが、思ったよりも残酷描写は少なくて個人的には逆に新鮮な感じがしてしまいました(笑

年齢制限的な問題がもしかしたらあるのかもしれないですね!

とはいえ、テンポもよくラストまでつっぱしっていってくれる映画で、全体的にはとても面白い作品だと思います。

映画の好き嫌いはわかれるかと思いますが、ぜひ気になっている方はみに行ってみてください!

ではでは、映画をみるよー! という方も、そうではない方も、良い映画ライフをお過ごしくださいませ。

『スポンサーリンク』


スポンサーリンク