幼女が戦場へ?オススメアニメ『幼女戦記』レビュー(2017年アニメ)

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2017年に放送されたアニメ『幼女戦記』。
タイトルに幼女と入っているため毛嫌いしてしまっている方もいなくはないアニメかと思いますが、
通してみてみたらとても面白かったので僭越ながらレビューをさせていただきます…!

『幼女戦記』あらすじ

主人公であるエリートサラリーマンは堅固な性格であり、自分自身のスキル以外に信じるものはなかった。
ある日、自社に必要のない能力の劣った社員を解雇したことから恨みを買い、
リストラを宣告した社員に駅のホームから押し出され、電車に轢かれそうになった瞬間に時が止まる。

電車に轢かれる寸前で時を止めたのは神と名乗る、主人公が人生で一度も信じたことのない不確かな存在(=存在X)だった。

神に対して信仰心のかけらもない主人公は「どうすれば信仰心が生まれるのか」問いかけた神に対し、
「窮地に追い込まれない限りは神に助けを乞うことはない」と答える。

「ならば、窮地に追い込めばいいのか」と神は短絡的に、主人公を戦争真っただ中の別世界へと飛ばし、
主人公の記憶をそのままに、金髪碧眼の美少女「ターニャ・デグレチャフ」として転生させるのであった。

ジャンル

・転生ものアニメ
エリートサラリーマンが主人公だが、神等存在を明確に位置付けられず不確かなものを
信じられないといった点から神と名乗る「存在X」に戦争真っただ中である世界へ飛ばされ、
金髪碧眼の女の子「ターニャ・デグレチャフ」として転生させられる(※上記画像が転生先のターニャちゃん)

※下記がビフォーアフターになります。

 ⇒ 

Before      After
(サラリーマン時代)    (転生後)

転生した後もサラリーマン時代の記憶が消えていないため、画像の幼女は人生2回目でありながら
中身はおっさんといった感じ。
「幼女の皮をかぶった悪魔」と銘打っているだけあって年相応のわがままや子供特融のいうことを聞かない感じは全くないです。

オススメ度

95/100

ストーリー構成がしっかりとしている上、主人公ターニャが心の中で思っている皮肉めいた言葉が
展開をよくしていて切れがとてもいいです。

ただ、戦争や魔法等に対して専門用語が多用されるシーンが少なくはないため、
理解できずにおいていかれてしまう人は少なからずいます。

原作は完結済み

原作はカルロ・ゼンが描いた小説で完結している上、ウェブで読むことが可能です。
カルロ・ゼンが描いた原作はこちら

原作である小説は意図的に時系列がバラバラの上、視点を絞らずに様々なキャラクターに物語を語らせています。
その一方、アニメ版では一本の物語として構成されており、視点をターニャにゆだねて展開されています。

アニメの方が分かりやすく時間もかけずに見ることができますが、
原作は飲み込みやすい文章のため活字離れした方も、機会があればぜひ一度読んでいただきたいと思うほどには
オススメの小説です。

第一話で見るのをやめないで第二話まで見て!

私自身よくやってしまうのですが、アニメを1話見て物語がよく理解できなかったために
録画を打ち止めてしまい、見るのをやめてしまう行為……このアニメには不要です。

むしろやらないでほしい!

正直、第一話は戦闘シーンや主人公ターニャに対しての説明や心理描写が全くないため、
幼女が「なぜ戦場で指揮を執り、どのような理由があって空を飛べて、無敵にも近い攻撃を可能としているのか」といった
多くの謎があり、非常に物語が飲み込みにくいので『幼女戦記』自体に引き込まれにくいです。

この構成については脚本担当の猪原健太さんが『プライベート・ライアン』のように冒頭で引き込み、視聴者がターニャに
戸惑いを持たせる構成にしたいと考えた結果、ターニャの説明なしに第一話が作られたため、
なぜ幼女が戦っているのかすら全くわからない状態で一話が終わるといった、第一話判断オタクには酷なアニメとなっております。

ただ、第二話でなぜ幼女が戦場の真っただ中にいくことになったのか十分理解できる展開を見せてくれるので
せめて第二話まで見て、アニメが面白いかどうか判断していただければと思います。

タイトルで毛嫌いしないで!

本作品のタイトルは『幼女戦記』とあって、幼女と大々的に銘打っているために
タイトルだけでアレルギーを起こし、毛嫌いをしている方がいるかと思います。

でもそこをなんとかこらえてみてほしい!

確かに主人公は8歳の幼女で、幼女が戦場で戦う記録のため『幼女戦記』であっています。
しかし、本作品はかわいい幼女がかわいいモーションをおこし、かわいらしい攻撃で戦うアニメではありません。

確かにかわいい幼女に変わりはないですが、この幼女の中身はもともとサラリーマンのおっさんであり、
「いかにリスクを負わずに出世コースにのるか」といった、計画的でかつ緻密、幼女とは程遠い思考回路しか
持ち合わせていません。

そのため、物語の節々で描かれるターニャの心の中のセリフは目の前の上司に対する皮肉であったり、
思ってもいないようなことを平気で口にしていたりと現実と心のセリフとのギャップが物語のアクセントとなっています。

こういった点からかわいい幼女を見たい!とそれだけで見に来た視聴者は驚かされ、ただ面白いアニメを見たいと思った視聴者は
物語にうまく引き込まれると、そういったアニメが『幼女戦記』であると思います。

なので、もしタイトルで嫌煙してしまっている方がいるとしたら幼女がただかわいいだけのアニメではなく、
そのほかにも魅力があるので、ぜひ一度みていただければと思います……!

あと、上記画像のようにターニャちゃんの顔は時折というよりもかなりの頻度でゆがみます
企むような表情や鬼畜めいた表情を見せることが多いのでかわいい本来のターニャちゃんとサラリーマンが前面に出てきてしまった
時のターニャちゃんを見比べるのもこのアニメの面白どころといえるでしょう。


幼女戦記(1) (角川コミックス・エース)

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