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こんにちは、Kazuです。
2018年4月から『ゲゲゲの鬼太郎』6期が始まりました。
6期を見て、『墓場鬼太郎』なるものがあったようななかったようなと思いつつ過ごしていたところ、アマゾンプライムで『墓場鬼太郎』をちらりと見かけまして、先日一気見。
『ゲゲゲの鬼太郎』とは打って変るような冷酷な鬼太郎の性格と物語の世界観に驚きの連発だったので、オススメアニメとしてレビューをしていきたいと思います。
目次
・『墓場鬼太郎』第一話動画リンク・あらすじ・キャラクター紹介・第一話ネタバレ感想
『墓場鬼太郎』第一話動画リンクと作品あらすじ
公式が第一話をyoutubeにて公開
東映から「墓場鬼太郎」第一話が公開されています。
以下リンクからyoutubeで鑑賞可能。
あらすじ
時は昭和30年。
終戦から10年が経ち、高度経済成長が急加速で進む中、社会の底辺は泥まみれになりながら日々を必死に生き抜く人々であふれていた。
そんな社会に幽霊族の生き残りとして墓の中から這い出てきた鬼太郎。
地獄とは? この世とは? 生きる幸福を考察しつくした水木しげるの哲学に立ち戻り、元祖・鬼太郎が人間をさいなめ笑い飛ばす痛快ホラーアニメーション。
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第一話で出てくるキャラクター紹介
鬼太郎(野沢雅子):主人公
『墓場鬼太郎』の主人公。『ゲゲゲの鬼太郎』では人間の味方をして悪さをする妖怪を退治するが、『墓場鬼太郎』では鬼太郎は人間のことなどどうなろうとかまわないと思っている。目の前で命の恩人が地獄へ落ちても助けようとしない冷酷な性格。
目玉おやじ(田の中勇):鬼太郎の父親
鬼太郎の父親。鬼太郎が生まれる前に不治の病にかかり亡くなったが、生まれた鬼太郎が心配で左目だけよみがえった。
常に裸。
水木(大川透)
最初に鬼太郎と出会ってしまった会社員。
鬼太郎にけがを負わせはしたものの、命を救った過去がある。
鬼太郎を育ててきたが、地獄に落とされることとなる。
水木の母(真山亜子)
息子が拾ってきた捨て子という鬼太郎を気持ち悪がり、疎ましく思っている水木の母親。
鬼太郎を物の怪であると信じており、息子が帰ってこなくなったことを鬼太郎の仕業と思い込み、鬼太郎と目玉おやじを地獄の入口へ突き落そうとする。
鬼太郎の母(鈴木れい子)
鬼太郎を身ごもったまま死んでしまう。
訪ねてきた水木に取れたてのカエルの目玉を食わせようとする。
瀕死の人間を気遣い、痛みをなくすなど優しい一面も見られるが……
社長(佐藤正治)
水木の会社の社長。
系列会社の運営する患者が幽霊になったことが世間に知れるのを恐れ、水木をその調査に向かわせる。
地獄の番人(藤本たかひろ)
地獄を訪れた者から切符を受け取り、地獄へ案内する。
占い師
水木の母が相談を持ち掛けた占い師。
「災いは近くからもたらされており、その元凶を取り除くには地獄の入口で突き落とすしかない」と助言する。かなりうさんくさいがまぁまぁ当たっている。
ネタバレありのレビュー
「過去をいくら振り返っても、災いは突然やってくる。あの夜もそうだった」
つかみばっちりのセリフで物語の冒頭がスタート。
上記画像はキーパーソン水木の自宅玄関。
彼の自宅に「ごめんください、隣の古寺にひっこしてきたものです」と、お隣に引っ越してきた人が訪ねに来る。
水木が扉をあけるものの、そこには誰もいなかった。不思議がって扉を閉めるが、振り返った玄関には身に覚えのない箱が置かれているのに水木は気づく。
「なんだこれ」と何気なく箱を開けるとそこには二つの目玉が。
恐怖に震え、叫び声をあげたところで冒頭は終了。
OPである「モノノケダンス」(電気グルーヴ キューンレコード)が流れ、
第一話のタイトルコール(下記画像参照)
OPが終わると、次の日、水木が昨夜のことを気にかけながらも、上司に幽霊は信じるかと問われたところから本編開始。
「幽霊?」といぶかし気に聞き返した水木に「見てもらうのが早い」と病室へ水木を案内する上司。
案内された病室には顔色が明らかに悪い、気色悪い男がいて、水木にお茶を勧めてくる。
上司の話によると、「心臓が止まっていて脈、体温がない。そして食事もとらない。でも生きている。まるで幽霊」らしい。
系列会社の運営する病院に幽霊患者が出たと世間に知れたら大ごとになると、上司は世間に知られる前にこの件を解決したいと、水木に原因について極秘に調べるよう依頼する。
疑わしい住所を上司は水木に渡すが、それは水木の住所と同じだった。
昨夜のこともあり、隣から引っ越してきたものが気になった水木は、窓から隣の古寺を見ると、人魂が二つ、古寺に入るのを目撃する。
勇気を振り絞って古寺の中へ入ると、しゃれこうべにろうそくがともっているのを水木は発見。
気味悪がって後退したところ、後ろから不気味な老婆に話しかけられる。
「たいしたものはないが召し上がってください」と、恐怖に震える水木に、「とれたてのカエルの目玉」を食うよう老婆は勧める。
逃げようとしたところ、包帯でぐるぐる巻きの大男に水木はつかまる。
「何もしない」の一言に水木は二人の話を聞くことにした。
二人の話だと、二人は幽霊族で、争いを好まない種族だという。
大昔人間のいない時代から幽霊族は平和にのんびり暮らしていたが、人間が現れてから幽霊族はひどい迫害を受け、安全を求めて地下で生活をするようになったらしい。その後、地下での生活では食糧がなく、種の存続が危ぶまれるほど幽霊族は衰退の一途をたどった。
種の存続のため、人間に化けて人間の住む地上へ出てきたと、二人は事の発端から現時点に至るまでの経緯を語った。
また、幽霊族はすでにこの二人だけになっており、さらに夫は不治のやまいにかかっている。夫の病を治すため人間の病院でかかったが治らなかったという。
この話に上司が話した幽霊になった人間を思い出した水木は病院にかかった話を妻に詳しく聞くことにした。
妻は病院にいった際、「激痛に苦しみながら死にたくない」といっていた人間を放っておけず、苦しみを取り除いたのだと笑いながら答えた。この妻の気にあてられて人間が幽霊のようになったということが判明する。
原因がわかったことから水木は「二人のことを会社に報告しなければ」と立ち上がるが、「人間に見つかったら嬲り殺されて幽霊族が絶滅してしまう」「妻は妊娠中だ」「子供が生まれるまでは黙っていてくれ」と二人は水木に頼み込む。
涙さえ浮かべる夫に水木はだがおののき震え、夫の腕が病によりこそげ落ちたことで恐怖のあまり、水木は逃げかえってしまう。
報告しようかしまいか水木が悩んでいるうちに、病院で幽霊になった人間が跡形もなく消えたことを水木は上司から聞く。
水木はあの夫婦がどうなったのか気になり、古寺に再度訪れる。
古寺は異臭が立ち込め、夫婦はすでに息絶えていた。
恐ろしさからか哀れみからか、水木は妻を埋め、墓を作った。
「うらんでくれるなよ」とつぶやき、帰ろうと背を向けたところ、赤子の泣き声が墓地に響き渡った。
たてた墓を顧みると、そこから赤ん坊が這い出てくるではないか。
恐怖のあまりすり寄ってくる赤ん坊を弾き飛ばして水木は逃げた。
水木に突き飛ばされた際に、赤ん坊の左目が墓石にあたり赤ん坊は片目になってしまう。
赤ん坊の泣き声を聞いた、死んだはずの父親の左目が動き出し、その眼がこそげ落ちると、目玉から体が生えてきて、それは目玉おやじとなって赤ん坊のもとへ走っていった。
赤ん坊に「お前の名前は鬼太郎だ」と目玉おやじは命名。なんとか鬼太郎を救おうと雨がしのげる場所へ鬼太郎を移動させ、凍え死にしないようにと服を探しにいく。
待ってるように言われた鬼太郎だったが、はいはいしながら鬼太郎は水木のもとへ向かった。
先ほど鬼太郎にしてしまったことを悔いていた水木は、訪ねてきた鬼太郎を助けることにした。
数年が経ったのだろうか。鬼太郎は小学生になっていた。
同級生や水木の母親から「気味が悪い」等、疎まれる存在になっていた鬼太郎を、可愛そうな捨て子だと水木は庇う。
そんな水木に母親は「夜中に出歩いている」と告げる。
気になった水木は夜中に家を出た鬼太郎の後をつけた。
木の陰から地面へ吸い込まれるように入っていく鬼太郎。水木もその後を追おうとするが、そこには何もなく、掘っても土が出てくるばかりだった。
どこにいったのかわからず、水木はあきらめて帰宅。
鬼太郎が帰ってきた様子を部屋からみていた水木。壁に何かをいれた鬼太郎が、部屋の中に入ったのを確認して、壁を確認した水木は壁の切れ目に切符が入っているのを見つける。
切符を壁から引き抜いたところで部屋にはいったはずの鬼太郎が背後から水木に話しかけた。
「夜中に出歩くな」と、水木はまっとうな注意を鬼太郎にするが、鬼太郎は「人間の行けないところです。返してください」と水木が見つけた切符を返すよう言ってくる。
水木はそんな鬼太郎に「これは預かっておく」といって、先ほど鬼太郎が消えた木の陰へむかった。
このあたりだったはずと水木があたりを散策していると、先ほど鬼太郎が消えた木の陰あたりで、水木は地面に吸い込まれて行ってしまった。
まるで地下のような薄暗い洞窟に落ちた水木は、大きな木製の桶から出てきた気味の悪い妖怪に「切符は」と催促される。
「これか」とその妖怪に水木が切符を渡すと妖怪は驚いたおうな顔をして「人間がこれを手に入れるなんて」といい、こう続けた。
「こいつは片道切符だ。あんたもう帰れないよ。地獄へようこそ」と。
水木は叫び、地獄へ落とされることになってしまった。
息子(水木)が返ってこないことを不審に思った母親が占い師のおばあさんに相談すると、
「近くにいる災いが原因で息子がいなくなった」と告げる。
母親が墓場にいた鬼太郎に「息子のところへ案内しなさい」というと、どこからともなく現れた目玉おやじが切符を母親へ差し出した。
鬼太郎、目玉おやじの後ろを母親はついて地獄へ向かう。
しゃれこうべが並ぶ道をしばらくいき、地獄につながる峠にはしごがかけられた場所へ三人はたどり着く。
峠のようなところにそのはしごはかけられており、母親はその峠から息子の仇として鬼太郎達を突き落とす。
「息子の仇をとってやった!」といった母親の髪は一瞬で白髪になり、場面も地獄の峠から墓場へ変わる。
深夜雨の中、墓場で叫ぶ母親に駆け寄る警官。気がふれてしまったと思われるような発言を繰り返す老婆に、警官が閉口するところで目玉おやじが並木道で「かわいそうに。気がふれてしまったようだ」とつぶやく
そんな目玉おやじに薄気味悪く鬼太郎は笑い出し、不思議に問いかけた目玉おやじに鬼太郎は「人間ってちょっと、面白い生き物ですね」とつぶやいたところで一話が終わる。
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