『引っ越し大名!』引っ越し術「御渡方覚書十ヶ条」内容は何だっけ?具体的におさらいしてみた

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『超高速!参勤交代』シリーズを手掛けた土橋章宏の時代小説『引っ越し大名三千里』を星野源主演で映画化した『引っ越し大名!』

早くから注目されている作品なので、

映画を観たい!!という方も多いはず。

本記事では、

・『引っ越し大名!』に出てきた「御渡方覚書十ヶ条」とは何か

以上について記載していきます。


目次

『引っ越し大名!』予告動画+あらすじ

予告動画

あらすじ

姫路藩書庫番の片桐春之介は人と接するのが苦手で、いつも書庫にこもりきりであった。

一方、幕府から豊後の日田への国替を言い渡された藩主の松平直矩は、度重なる国替えからの借金と、これまでにない当方への引っ越し、さらに減俸と、国の存亡が危うくなるほどのピンチに頭を抱えていた。

この危機を切り抜けるには、国替えを仕切る引っ越し大名の腕が良いかどうかにかかっていたが、前任者はすでに亡くなっており、国替のノウハウを知るものはいなかった。

そんな中、書物好きなら博識であるという理由から、春之介が引っ越し奉行に任命されてしまい__?

『引っ越し大名!』に出てきた引っ越し術「御渡方覚書十ヶ条」とは?

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映画『引っ越し大名!』に出てきた「御渡方覚書十ヶ条」とは、本編に登場した於蘭の父「板倉」が書いた引っ越しの手順

いきなり引っ越し奉行になれといわれた主人公「片桐春之介」は、亡き板倉の娘於蘭の導きによってこの覚書十ヶ条をもとに、引っ越しを行っていきます。

↓詳しくは次項目↓

御渡方覚書十ヶ条の内容詳細

この項目では、映画に出てきた「御渡方覚書十ヶ条(おわたしかたおぼえがきじゅっかじょう)」を詳しくおさらいしていきます!

その一「郷村高帳他各覚書之仕立(ごうそんたかちょうほかかくおぼえがきのしたて)」

その一には、郷村高帳といわれる「村ごとの生産力」を書き上げた帳簿を作成することが書かれています。

国替え時には大名は領地の村々の生産力を書き出して、幕府に提出する義務があります。

幕府は提出された郷村高帳をもとに、新しい領地の範囲を決めます。

その二、三「城絵図之仕立」「御領分御引渡絵図之仕立」

二、三には、それぞれ城の絵図、領地を示した広域の絵図の作成が書かれています。

国替え時、書類だけではなく、絵図の作成も義務付けられていました。

引っ越し準備の早い段階で、城の引き渡しに立ち会う幕府の役人である上使から城廻の絵図を作成して提出するように命じられます。

城に関しては絵図以外にも、城の高さや堀の深さ、城を建てた人物、代々の城主、城に付属する武具などなど、様々なことを報告するように求められていました。

また、これ以外にも、新しい領主が統治を始める際、困惑することを防ぐため、領地を示した広域の絵図も作成されました。

映画内でも、国替えが始まってすぐに手分けして絵図を作成していましたね!

その四「引越人足ノ手配」

国替えをするには、大量の人手が必要になります。

通常、これまでの領地の者雇うわけではなく、人足の手配はエドの承認などにまとめて請け負わせていました。

旧領の人々はかってがわかっている上身元も確かではありますが、国替えが終わったあとは他の領地の人間になってしまうので、トラブルを少しでも避けるために雇わなかったようです。

また、映画のように海を渡る場合は、海路を利用できる場所については全国規模で活動している廻船問屋に請け負わせて荷物を運ばせました。

ただ、海路を使う場合は難破の危険もあったため、大切な書類は別便にして陸路で運んだようです。

その五「道中決定」

国替えの際に通る道は、幕府の役人や国替え相手の移動ルートとぶつからないように検討されます。

最終的には、幕府の道中奉行の許可を得て決定されていました。

また、家中が移動する場合は、街道沿いの村々が人と馬を提供するため、一つの藩の関係者が全員そろって移動することになると、街道沿いの村々は負担を強いられることになっていました。

その六「問合帳之仕立(といあわせちょうのしたて)」

国替えを行う際には、引き渡し準備はもちろん、新しい領地の情報を得ておくことが重要視されていました。

領地を交換する前に、新しい領地について、相手側に問い合わせを行っていたわけです。

内容は主に、城まわりのこと、土地調査の仕方、税金の取り方、番所のこと、刑罰のこと、領内の交通のこと、領内の行政区ごとの情報、山林のこと、領内の寺社のことなど……

問い合わせは回数制限がないため、何度も行います。

その七「江戸留守居役段取合(えどるすいやくだんどいあわせ)」

国替えの手順は公式には決まっていないことが多かったようです。

そのため、国替えを命じられた藩は、自分で前例や、最近の国替えの事例を調べる必要があります。

こういった仕事は国元ではできないため、江戸藩邸の留守居が中心になって進められました。

国替えが命じられると、国替え相手の江戸留守居と会合をもって段取り詰めを行ったり、国替え経験のある半に話を聞きに行ったりしました。

その八「城譲渡(しろゆずりわたし)」

城譲渡の数日前に、江戸から上使がやってきます。

上使は、領主の交代で町人や百姓たちが混乱しないように、税金や借金の取り扱い、治安のことなどについて定めた高札を立て周知に努めます。

そして、城譲渡の前日に渡方の案内で城外、城内の確認を行い、受取方が城にやってきます。

城にかかわる実質的な引き継ぎはここで済ませておくことになっていて、城にかかわる台帳などが受取方に引き渡されます。

その九「家中引越」

城はもちろんですが、武具屋敷も返却する備品を整えたり、私物を残さないように引っ越し先に送り出したりして、城の譲渡に備えます。

城譲渡の何日か前には白と武具屋敷は空にしなければなりません。

その日までに間に合うよう、家中のものは決められた順番で領地を旅立つことになりました。

移動は藩内での序列や年齢に従って行われ、駕籠(かご)や荷馬を用います。

また、映画内でもありましたが、移動する際は少しでもトラブルを起こさないためにも、けんかをしないこと、道草(遊女など)wしないこと、押し売り押し買いをしないことなど、ルールがあったようです。

その十「入城」

城譲渡当日には、上使が渡方と受取方を城に召し出します。

城に付属する武具は別室に置かれていて、その内容を書き出した目録が渡方家老から受取方家老へ渡されます。

その後、城内の各所、門や番所で警備をしている渡方と受取方の者たちが場所を入れ替わって、双方が上使に報告をします。

この報告を以って、城引き渡しの儀式が完了となり、引っ越しは終了します。

キャストは誰? 配役についてまとめ

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以下、主要キャストについて記載します!

主人公:片桐春之介(演者:星野源)

鷹村源右衛門(演者:高橋一生)

於蘭(演者:高畑充希)

山里一朗太(演者:小澤征悦)

中西監物(演者:濱田岳)

藤原修三(演者:西村まさ彦)

本村三右衛門(演者:松重豊)

松平直矩(演者:及川光博)

波津(演者:富田靖子)

柳沢吉保(演者:向井理)

豪華キャストが勢ぞろいしているので要チェック作品ですね!

原作について

今回実写映画化された『引っ越し大名!』には原作があります。

原作は『超高速!参勤交代』シリーズを手掛けた土橋章宏が執筆した『引っ越し大名三千里!』。

参勤交代よりも莫大な富がかかる国替を描いた原作小説を読みたい!という方はぜひチェックしてみてくださいませ。

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ちなみに、

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配信状況:2020/3/31まで

まとめ

以上が『引っ越し大名!』で出てきた「御渡方覚書十ヶ条」について内容詳細でした。

いかがだったでしょうか。

少しでもお役に立てたのであれば幸いです。

映画自体かなり面白い内容になっていたので、気になっている方はぜひ映画館に足を運んでみてくださいませ。

ではでは、映画をみるよー!という方も、そうではない方も、よい映画ライフをお過ごしください!

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