『ITイット “それ”が見えたら、終わり。』ネタバレビュー

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あらすじ+予告動画

1980年代の田舎町デリー。そこに住む少年ビルの弟が突然行方を絶った。それ以来、町では子供の失踪事件が連続して起こるようになる。弟が失踪して一年、ビルと仲間たちは、自分の弱い部分につけ込むピエロの姿をした“それ”の存在を感じるようになっていた。

そこへ転校生のベンや不貞な噂のある女の子べバリーが加わり、普段からビルたちにいたずらをしてくる不良たちに対抗する事で結束力が生まれていく。”それ”の存在を近くで感じるようになったベンたちは、やがて自分たちを殺そうとする”それ”と戦うことになる。

恐怖度

78/100

序盤は確かに怖いです。急にピエロや化け物が登場して驚かせるような演出が多く、あの手この手で観客をびびらせようとしてきます。

しかし、中盤から終盤にかけて一度でも「このピエロおもしろいな」とか「この演出は笑ってしまう」とか、どこかで違和感を覚えてしまうと笑いがこらえきれなくなります

もちろん最後まで怖いと思ったまま映画を楽しめる人も多いので、私のような人間はごく一部かと思いますが、その点において個人的には最初から最後まで怖いと思える作品ではなかったです。

なんか顔とけちゃったりするのとかほんと面白かったです。え、そんなんでこうなるん? となりました。

個性的なキャスト

ビル・デンブロウ(主人公): ジェイデン・リーバハー

特にコメントするようなことはないですが、かなりイケメンです。

リッチー・トージア(眼鏡の下ネタ好き少年): フィン・ウォルフハード
この映画でかなり笑わせてくれる下ネタ大好き少年です。ユーモラスな彼がいれば怖い映画も怖くなくなる?

ベバリー・マーシュ(唯一の女子): ソフィア・リリス
唯一の女の子。変な噂がありますが、まぁきれいなので問題ないです。。

ベン・ハンスコム(お腹切られる子): ジェレミー・レイ・テイラー
転校生。太っていることからおっぱいがあると不良に絡まれお腹を切られるかわいそうなおでぶちゃんです。かわいい。

マイク・ハンロン: チョーズン・ジェイコブズ
特にいうことないです。

エディ・カスプブラク(マザコン) : ジャック・ディラン・グレイザー
マザコンというより母親に固執されまくってる少年です。ちょっとかわいそう。

スタンリー・ユーリス(ムンクに苦しめられる少年): ワイアット・オレフ
ムンクに追いかけられてかわいそうな子です。ムンクは怖くないです。

ヘンリー・バワーズ(不良リーダー): ニコラス・ハミルトン
途中頭がおかしくなる不良のリーダーです。咬ませ犬感が半端じゃないです。

ジョージー・デンブロウ(ビルの弟): ジャクソン・ロバート・スコット
かわいいです。以上。

ペニーワイズ(ピエロ): ビル・スカルスガルド
途中から観るたびになんか笑えるようになるピエロ。多分ピエロのメイクをとったらイケメン。

副題と内容が乖離している?

イットの副題は『”それ”が見えたら終わり』です。が、別に見えても終わらないし死にません。

”それ”が見えた段階であの世に連れていかれると思い込んで映画館まで観に行きましたが、全くそんなことなくて”それ”が見えちゃった子でも結構ピンピンしています

確かに殺されたり連れていかれたりしちゃう子もいるのですが、主人公とその仲間たちは最終的に全員”それ”を見るものの、連れていかれるどころか倒してしまいます(もちろん倒すのはラストでです)。

副題は”それ”が見えた段階でやられると思わせるようなものになっていますが、別にそんなことないのでこれから観るという方は見えても死なないじゃんとならないように思っていただければと思います。

面白いと思ったら終わり。

画像は映画のプロローグで主人公ビルの弟であるジョージがさらわれる際に、いわゆる”それ”が現れたシーン。

いや、もうなんかこれだけ見ると「マクドナルドのドナルド」感が半端じゃなくてちょっと面白みを感じます。

ですが、映画の始まり方や効果音、雨降りという演出などが絶妙でこのピエロが出てきても不思議と笑いが出てきません。

この後このピエロがジョージの腕をパクッとかみ切って血がドバドバ出る中、逃げるジョージをピエロが伸ばしたなんかよくわからない触手?みたいなもので排水溝の中に引きずり込みますが、今考えると面白い演出と思えるものの、映画館でみていたため雰囲気に持っていかれて「すごく怖い」と思いました。

どれもこれも「くるぞ」と予想ができるタイミングでビビらせてくるわけですが、演出が良いせいかなぜかとてもびっくりします。

おそらくDVDを借りてきてみたらまた別の話だと思いますが、映画館で観ると効果音が大きかったり映画館自体が暗かったりといろいろと相乗効果があって「怖い」と感じます。

ただ、中盤で主人公ビルの友達がある絵画(ムンクの叫びみたいなやつ)に襲われるのですが、そのムンクがなんかもう面白いんです。

いや、確かに怖いなと思えるといえば思えるのですが、画面全体に一瞬だけアップでムンクが出てくるので、耐え切れずに私は吹き出しました。

映画館内では声をあげてびっくりしている方もいらっしゃったので私みたいな人はごく一部かと思いますが、ホラー映画をよく見ていて、出てくるタイミングの予想ができてしまう人はあまり驚くことがないかもしれません。

私の場合はこのムンク事件を境にドンドン笑えるようになってしまってピエロが出てきても怖さを感じなくなってしまい、それが見えたら終わりというよりは「面白いと思ったら終わり」だなと思いながら映画を観ていました。もちろん面白くなかったわけではなく最後まで楽しみましたよ!

小説『IT』のリメイク

私は知らなかったのですが、本作はとても有名な小説のリメイクでした。

ホラー好きとしてあってはならないことですが、1986年に発表されたスティーヴン・キングのホラー小説『IT-イット』が本作の原作で、本作はこちらの小説をもとにした映画『IT』のリメイクだそうです。

ちょっと古い映画のため(そもそも私が生まれていない……)観たことがありませんでしたが、とても興味があるのと当時のホラー映画ではリアルなため一度は観ておくべきと太鼓判を押されている作品なのでDVDを借りて(有名な作品のためおそらく探せばあるはず)観てみたいと思います。

 ぶっちゃけ面白いの?

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面白いです。

さんざんなことを書いてしまいましたが結論としてはかなり楽しるといえます。

ストーリーとしては子供たちが悪いピエロをやっつけるといった勧善懲悪ものの映画。

途中からそんなに怖いとは思えませんでしたがピエロが子供たちにめったうちにされるシーンちょっとスカッとしました。

井戸みたいなところにピエロが落とされていなくなるといった感じでエンドを迎えますが、これで本当にピエロをやっつけられたのか不安にならなくもないのでちょっと後味が悪い感じもします

しかし、続編があるのかな?なんて期待もできるので終わり方の受け取り方は人それぞれかもしれないです。

私は十分楽しめました。途中から笑いが止まりませんでしたが。

唯一の女の子ベバリーが選ぶのは誰?

子供たちの中で唯一女の子が途中から出てきます。

男の中に女子が一人だけとなるとこの子がちやほやされることが予想されますが、この映画でもまさにそんな感じで、この子のことをみんな(これは盛りすぎか)好きになります。

なかでもビルとベンがこの子に恋心を抱いているという描写があり、どっちが彼女と結ばれるのか恋の行く末も気になる映画といえます。

見た目が良くて優しいビルか、やさしくて包容力があるベンか、果たしてどっち?! と少しはらはらしながら映画を観ていましたが結局ベバリーはビルにチューをして町から出ると告げ映画が終わります。

いやいやいや、チューしながらもどっちにもいかないのか!(ちなみにベンともひと悶着合ってチューします) と観ていて悲しくならなくもなかったですが、恋がテーマの映画ではないので何年か後に続編が出たときに再会していればいいなと思うまでにとどめておくことにしました。

どんな人に向いている?

ホラー映画好きにはもちろんオススメ。

また、原作が好きな人もぜひ。

あとそこまで怖すぎる映画ではないので、ホラー映画初心者にもオススメできます。
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