1998年に旋風を巻き起こした『ミュウツーの逆襲』から11年…
ついにリメイク映画『ミュウツーの逆襲EVOLUTION』がこの夏、公開されました!
1998年に映画を観たという、現親世代の方はぜひ観に行きたいと思っているのではないでしょうか。
本記事では
・『ミュウツーの逆襲EVOLUTION』の結末はどうなったか
・オリジナル映画『ミュウツーの逆襲』との違い
・作品感想(感動できたのか否かなど)
以上について記載していきます。
目次
『ミュウツーの逆襲EVOLUTION』予告動画+あらすじ
予告動画
https://youtu.be/41Kv4o4vY2o
概要
1998年、世界中に衝撃を起こした映画『ミュウツーの逆襲』のリメイク映画『ミュウツーの逆襲EVOLUTION』
伝説が……彼が、帰ってくる__
『ミュウツーの逆襲EVOLUTION』結末はどうだった?
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リメイクということもあり、
結末もオリジナル映画『ミュウツーの逆襲』と同じでした。
ミュウツーはサトシにたたかいを止められる形でミュウと闘うことをやめ、自分が作ったコピーを連れてどこかへ旅立っていき、映画は終了。
オリジナル同様、サトシたちはミュウとミュウツーの力によって、コピーたちやミュウツーたちとの出来事は忘れ、何事もなかったかのように旅に戻っていきました。
オリジナル映画『ミュウツーの逆襲』との違いは?
おおむね、セリフや物語の流れはオリジナル映画と変わりないのですが、ちょっとした違いがあったので下記列挙していきます。
正直、この段落では細かすぎるところをあげるので嫌だと思う方はプラウザを閉じてしまってください( ゚Д゚)
アイツーやミュウツーの生誕についてのエピソードが欠如していた
オリジナルの『ミュウツーの逆襲』は後々、
『ミュウツーの逆襲 完全版』として、どのようにしてミュウツーが生まれたのか、詳しく描いたシーンが冒頭に追加され、多くの反響を呼びました。
ミュウツーは博士によってミュウのまつげをもとにして作られますが、この博士の娘は数年前に他界しており、博士は娘をよみがえらせようと研究をしていました。
ミュウツーの研究も娘をよみがえらせる一貫でのことで、口では宇宙最強のポケモンを作るのが我々の夢だったみたいなこといっていますが、博士の本当の目的は娘をこの世によみがえらせることです。
娘のコピーの名前は「アイツー(アイのコピーのため、アイ2)」で、アイツーはミュウツーと一緒に培養液の中に入れられて保管されていましたが、2体は眠りながら交信し合い、友好を深めていました。
しかし、アイツーはレベルが低下して消滅してしまいます。
アイツーのほかにもヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネのコピーとも交信していましたが、アイツーの前に3体も消滅。
アイツーは消える前、ミュウツーに「生きるって、ね、きっと楽しいことなんだから」と、ミュウツーに生きる意味を教えようと最後の言葉を残し、この世を去っていきました。
ミュウツーはこの出来事があったために生きるとは何かを考えるようになり、また、一人取り残されたことで傷ついてしまいます。
このシーンは多くのポケモンファンの涙を誘った描写で、このシーンがあるからこその逆襲なのですが……。
今回リメイクされた『ミュウツーの逆襲EVOLUTION』でアイツーはもちろん、ミュウツー生誕の詳しい描写はありません。
あの描写があったことで涙した世代は省かれて悲しい思いをする可能性はあるかもしれません……
最初バトルしたポケモンの中にゴローニャがいない
サトシは劇序盤で通りすがりのトレーナーにバトルをしかけられて対戦します。
オリジナルでは相手が使ったポケモンは「ドンファン」「カイリキー」「モルフォン」「ゴローニャ」「カイロス」でしたが、リメイクでは「ゴローン」が「スリープ」に変わっていました。
これはおそらく、オリジナルでダメージゼロのはずのゴローニャがピカチュウの十万ボルトで倒れたことが矛盾していたので、相性の矛盾をなくす配慮としてゴローニャが消されてスループに変更されたのだと思います。
変えてほしくないところでBGMがオリジナルと違った
ピカチュウがコピーピカチュウに殴られまくるシーンで流れるBGMが若干違います。
オリジナルを何度も見た人からすれば泣けない描写になっている可能性はあります……
実際管理人はBGMが違ったので気が散り(ほかの変えてもいいところではオリジナルと同じBGMだったのにここでかえられたため)、涙が引っ込みました。
また、リメイク作品なのでやはりほかにもBGMが違うところが多々(本物がミュウツーボールによって捕まえられるシーンで使われる印象的なBGMなどは違いが)あります。
鳴き声を上げない
サトシが石になったシーンで鳴き声を上げるのはリメイク版ではピカチュウのみ。
オリジナルではジュゴンやらフシギバナやらいろいろなポケモンが鳴き声を上げていましたが、リメイクは無音。
ピカチュウで観客の涙をあおったところ「じゅごーーーーーん」となかせたら涙が引っ込むかもしれないと製作サイドが考慮したのかもしれません。
生々しい
そもそも問題ですが絵柄が生々しすぎてオリジナルを踏襲しているとはいいがたいです……
こればっかりは時代の流れですね……
いいところでカメラが寄ってくれない
カットの話なのでいちいちなんだよと思うかもしれませんが……
別にいいのにというところはオリジナルを踏襲したカメラ割で、感動するシーンではカメラが離れてしまったりアップにしてくれなかったりしてオリジナルとは違うシーンが多々ありました。
コピーピカチュウの顔を映して涙を浮かべながら殴り合っているところをみせなければならないシーンでも、カメラがひいちゃってよくわからなかったり、オリジナルではものすごく感動する場面でのカットが今風にアレンジされていました。
オリジナルを知っている人の多くは涙引っ込みます。
いや、リザードン……
戦闘シーンについても違いがちらほら。
旅に出るトレーナーが最初に手に入れるポケモンの進化系「リザードン」「カメックス」「フシギバナ」と、そのコピーでそれぞれバトルをすることになりますが、バトル中、新しい技が組み込まれていたり(エナジーボール、リーフストームなど)、明らかに描写があっさりしていたりでオリジナルとはかなり差がありました。
バナード(フシギバナ)とクスクス(カメックス)についてはそれほど違いはありませんでしたが、リザードンのスピード勝負はほぼほぼ別のバトルになっていました。
何度も体当たりされて圧倒される描写が希薄で、リザードンが追い込まれるかわいそうな描写もあまり深くされません。
さらに、背中を取られてがっつりとつかまれた挙句に地球投げされ、地面にたたきつけられる描写も、鑑賞する子供を配慮してか、ものすごくあっさりとしていてオリジナルの迫力は皆無。
最後の力を振り絞って立ち上がるも倒れるシーンがオリジナルもリメイクもそれぞれされましたが、リメイク版はそこまでリザードンが疲労している感じもなく、「いや、お前まだ戦えるだろ」と思わず突っ込みたくなる表情をしていました。
でも今の子は満足みたいなので、これはオリジナルを見てきて難癖をつけたい人の戯言と思ってくださいませ……
管理人はすごく気になりましたが、気になる人なんて多分いないんです……
ロケット団のぼろ船がラプラス号にグレードアップ
サトシたちは嵐の中ミュウツーが待つ島へ行こうとしますが、手持ちのポケモンでは嵐をこえることができないため埠頭で二の足を踏んでいました。
そこへやってきたのは船乗りに変装したロケット団。
ロケット団3人はオリジナルでは木製のボロボロの船で登場し、むさしとコジローがオールでこぎ、ニャースは船の先端につく飾りになっていました。
しかし、リメイク版では船の先端にニャースが括り付けられているのが問題になるとでもいわんばかりに船はラプラス号にグレードアップ、ニャースは船長に昇格していました。
足でこぐという点、ぼろ船に変わりはないかもしれませんがサトシたちを乗せる船は少なからず変わっていました。
島にいく人数がめちゃ増えてる
気のせいかな、いや違うだろう……島に行こうと海に飛び込んでいった、招待された人が増えていました。
ピジョットに乗ったトレーナー、ギャラドスに乗ったトレーナー、ジュゴンに乗ったトレーナーのほかに、リメイク版ではストライクにつかまって飛んでいくトレーナー、ギングラーに乗って海をいくトレーナー、オニドリルに乗っていくトレーナーが追加されていました。
この嵐をこえてこられないトレーナーに用はないみたいなことを言っていましたが、リメイク版では死者は結構出てそうです。
コピー製造マシンが生々しくない
オリジナルではコピーが出てくる噴出口?はぬめっとしていて、液体の中から出てくるためにコピーたちはぬめぬめしながらぬめっと出てきました(わかりにくくてすみません)。
リメイク版ではぬめっとした描写は一切なく、噴出口でどうにかなっているのかぶしゃーっと煙が出て乾いた状態でコピーが外に出る形に。
あのぬめぬめ感がよかったんですが、リメイクでは不採用だったみたいです。
サトシの落下地点
一度ミュウツーに吹っ飛ばされたサトシはコピーたちと本物の戦いを止めるために高台から自力で降りようと奮闘します。
リメイクでもオリジナルでもこれは同様でしたが、リメイク版では普通は脊椎を損傷してもおかしくない高すぎる地点から落下し背中を強打、痛がるも無傷で立ち上がる描写がされていました。
いや、十万ボルト受けてもぴんぴんしているサトシなので、どっからおちても無傷なのは重々承知ですが、オリジナルではちょっと無理はあっても人体的に少し痛いくらいで済むと納得できる位置からしか落下していません。
子供に変なところで配慮する割に、サトシに対してはゆるゆる。
ちょっと不自然な描写がリメイクではされていました。
手を振りながら去っていくのね……
映画ラストではミュウツーがコピーたちを連れて空を飛び、そのまま去っていく描写がされます。
オリジナルもリメイクもどちらもそれは同様。
オリジナルでは宙に浮かび、飛んでいくポケモンたちが振り返ることはありませんでしたが、リメイク版では別れを惜しむように手を振ったりちょっと微笑んだりしてお別れとなりました。
これがいいという人もいれば振り返らずいくからいいという人もいそうです。
みんな、どこへいくの?
これはコピーたちが飛び立つのに対して、サトシが言った一言。
リメイクもオリジナルも言葉は同じですが、カットがかなり違った(リメイクは正面から、オリジナルは横顔だった)ため、違和感を覚える人もいそうです。
個人的な感想ですが、リメイクはめちゃくちゃあっさりしていました。
エンドロールの歌……
好き嫌いなので批判はできませんが、エンドロールを歌っていたのは小さい女の子と小林幸子さんだったのに対し、リメイクでは中川翔子さんが小林幸子さんとともに歌うものに変わっていました。
あの当時のまま、小林幸子さんと女の子が歌う「風と一緒に」がよかったなんて、いっちゃだめですよね……
しょこたんは嫌いじゃないですが、これは違う……
エンドロール後のあの島って……
オリジナルではエンドロール後にこれといった描写がされたわけではありませんでしたが、リメイク版ではミュウツーがコピーたちをつれてある島にたどり着いたところが描かれました。
管理人自身の記憶がかなりあいまいで絶対とはいいがたいのですが、この島、確か特別アニメかスペシャルか何かでミュウツーたちの後日談として描かれた島だと思います。
ミュウツーたちがどうやって暮らしていたのかちょこっとだけ描かれた話があったはず。
それにつながるのかなぁという映像がリメイク版では追加されていました。
これつけるくらいならアイツーだしてほしかったんですけどね……ぜいたくいうなよって一蹴されそうですが汗
管理人の感想
管理人は、ポケモンは第1話からリアルタイムで見てきた世代です……
ミュウツーの逆襲も大好きな作品で、何度も見てきました。
当時持っていたビデオは擦り切れてお釈迦になったくらいです……
そのため、今作には多大なる期待を抱き、満を持して劇場に足を運ぶことに。
しかしのかかし。
あまりにも期待値が高すぎたのか、そもそも絵柄がダメだったのか一切感動できないという悲劇に見舞われました。
おおむね、オリジナル通りではありますが……
上記したように細かすぎる違いが気になった管理人の涙は引っ込みに引っ込みを重ね、あのピカチュウの「ピカピ(サトシと呼び声)」にも感動できず、終始真顔( ゚Д゚)
持って行ったハンカチは冷や汗でしめることになりました。
そもそも、開始5分でアイツーのくだりがないことに気づいた管理人のワクワクは打ち砕かれたわけで。
後から付け足されたエピソードなので、なくてしかりなんですけどね……アイツーのくだりは。
でも、いや、ほんと、あえていれてほしかった……
あの件があるからミュウツーは生きる意味を探し始めて悩んで悩んで悩みぬくのに……
一切なくちょっぴりというかめちゃくちゃ残念でした。
アイツーのセリフはしみるんですけどね……
涙なしではみられないあの『ミュウツーの逆襲 完全版』をもう一度見るしかないようです。
しかし、こんなこといってるのは正直管理人だけみたいで、劇場にいた多くの子供たちはにっこにこしていたし、「感動しちゃったよー!」といっている子もいたので今の子には正直これが正解だったのだと思います。
他サイトのレビューを見る限り、ミュウツーの逆襲オリジナルを見た世代もおそらく満足なのでしょう。
気になるのは私くらいですが、100点満点とはいいきれない映画でした。
同日にトイストーリー4を見に行きましたが、そっちのほうがよっぽど涙を流すシーンがありましたよ!
前作リメイク映画『キミにきめた!』について
ポケモン映画は、2017年にミュウツー同様、リメイク作品が公開されました。
サトシとピカチュウの出会い、旅立ちからから二人の絆を描いた映画ですが、賛否が分かれる作品。
管理人はもう20歳を超えていますが、今作を見てボロ泣きしてしまったので、まだ観ていないという方はぜひ!
個人的に今回リメイクされたミュウツーの逆襲より感動できるのでお勧めです。
2018年の『みんなの物語』を挟んでからのリメイク作品ということから、
2年ごとにリメイク作品が公開される可能性もありそうですね!
まとめ
以上が『ミュウツーの逆襲EVOLUTION』のネタバレ、オリジナルとの違いについてまとめでした。
いかがだったでしょうか。
賛否別れるかもしれませんが、SNSや他サイトを見る限りおおむね皆さん満足できる作品みたいですよ!
気になる人は見に行ってみるのが良いかと思いますが、管理人個人としてはトイストーリー4のほうがおすすめです。
ではでは、映画を見るよー!という方も、そうではない方も、良い映画ライフをお過ごしくださいませ!
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