「凶悪」「孤狼の血」の白石和彌監督が、櫛木理宇の小説を映画化したサイコサスペンス『死刑にいたる病』。
早くから注目されている作品なので、
映画を観たい!!という方も多いはず。
本記事では、
・『死刑にいたる病』結末(ラスト)はどうなったのか
・榛村に罪をきせた真犯人は誰で動機は何だったのか
以上について記載していきます。
目次
『死刑にいたる病』結末(ラスト)はどうなったのか
映画『死刑にいたる病』では、24件の連続殺人事件の犯人である「榛村」が、以前に自身が経営していたパン屋に通っていた少年(映画冒頭ではすでに大学生になっている)「筧井」に24件目の殺人は冤罪であることから調べてほしいと依頼します。
しかし、筧井が事件を調べると24件目の殺人も実は榛村の犯行であることが決定づけられるだけであり、榛村は筧井をほんろうし、自分のいう通りに動いてもらうことで事件を反芻して欲求を満たしていただけなのでした。
そのため、筧井が映画中盤から終盤まで真犯人であるとしていた人物「金山(岩田剛典)」は犯人ではありませんでした。
筧井はこのことを榛村との面会で知り、もう会いに行くことはなくなりましたが、この事件をきっかけとして仲良くなり交際することになった同級生が、実は榛村と関係のある人物であり、筧井が愛した子すらも榛村の思い通りに動く存在であり、事件後も苦しめられることになるのでした。
犯行動機はなんだったの?
24件目の犯行は榛村のこれまでの犯行(前23件)と比べるとかなり年齢が違っており、また、遺体の状態も前23件と相違していました。
そのため、筧井は24件目の犯行は榛村が起こしたものではないとして捜査するのですが、この捜査によって彼の犯行動機が明らかになっていきます。
本当に榛村による犯行なのか
榛村は頭の良い17、8歳の若い男女を好み、誘拐した後に拷問し殺害するというサイコパス。
知的な榛村は証拠が残らないように遺体を焼いて骨にし、その骨は砕いて庭に埋めていました。
しかし、24件目の犯行は20才以上の女性であり、誘拐された後は山荘で拷問を受けた上で放置されており、すぐに見つかってしまいます。
また、榛村の23件の犯行ではすべての遺体から爪がはぎとられていました(戦利品)が、24件目の遺体には爪をはがした跡が一切なく、彼の犯行とは思えないような雑な遺棄のされ方であったため、筧井は榛村の犯行ではないかもしれないとしたわけです。
しかし、24件目の殺人の容疑者として筧井が上げた人物「金山」から話をきくと、榛村の犯行であることが明らかになります。
榛村は幼いころにトラウマを植え付けていた金山をまたいためつけると脅迫し、次の標的を選ぶように指示、この際に金山は24件目の被害者を指さしてしまい、実際に彼女が無残に殺されてしまったことによって罪悪感を覚えます。
この罪悪感から金山は女性がなくなった現場に花を供えに現れるなどして筧井から疑われることになったわけで、実際に殺したのは自分であるとすら思ってしまっていました。
また、筧井は榛村から何度も脅迫じみた手紙を受け取っており、これが証拠となって24件目の犯行も榛村によるものであったことが明らかになります。
犯行動機は何だったのか。なぜ筧井に再捜査を依頼したのか
榛村の犯行動機は、過去に自分が目を付けた標的である金山に苦しんでもらうため。
榛村は拷問好きで他人の苦しむ姿を見るのが好きなサイコパス。
榛村は金山の幼い頃、弟とカッターで切り合わせるというトラウマを植え付けたことにより強烈な罪悪感を抱かせていました。
そんな金山と再会した榛村はさらなるトラウマを植え付けいたぶるために24件目のターゲットを彼に選ばせました。
このことで金山は榛村によって社会復帰もできないほどの、一生苦しむトラウマを再度植え付けられたわけであり、榛村は彼が苦しむ様子をみて快感を覚えるためだけに一連のことをしでかしたのでした。
また、榛村が筧井に事件の再捜査を依頼したのは、榛村が筧井をターゲットとして過去に選んでいたためでした。
筧井は中学時代に榛村の経営していたパン屋に通い詰めていました。
真面目でかしこかった彼は榛村のターゲット候補となっており、彼が17,8歳になるまで親睦を深めようとしていましたが、筧井を殺す前に事件が明るみにあり逮捕にいたったがため、殺せずにいました。
このことが心残りであった榛村は筧井を苦しめるため、また、彼に事件を追ってもらうことで事件の全貌を反芻して快感を得るために事件の再捜査を依頼。
榛村は拷問が好きで、他人が苦しむ様子を見ることが好きだということもあり、殺すまでいかずとも、苦しんでいる筧井をみて楽しんでいたのでした。
サイコパスの考えることはわからないと思わずいってしまうような映画でしたね…
気になるなという方はぜひご自身で映画をみてみてくださいませ!
『死刑にいたる病』予告動画+あらすじ
予告動画
あらすじ
「凶悪」「孤狼の血」の白石和彌監督が、櫛木理宇の小説「死刑にいたる病」を映画化したサイコサスペンス。鬱屈した日々を送る大学生・雅也のもとに、世間を震撼させた連続殺人事件の犯人・榛村から1通の手紙が届く。24件の殺人容疑で逮捕され死刑判決を受けた榛村は、犯行当時、雅也の地元でパン屋を営んでおり、中学生だった雅也もよく店を訪れていた。手紙の中で、榛村は自身の罪を認めたものの、最後の事件は冤罪だと訴え、犯人が他にいることを証明してほしいと雅也に依頼する。独自に事件を調べ始めた雅也は、想像を超えるほどに残酷な真相にたどり着く。「彼女がその名を知らない鳥たち」の阿部サダヲと「望み」の岡田健史が主演を務め、岩田剛典、中山美穂が共演。「そこのみにて光輝く」の高田亮が脚本を手がけた。(引用元サイト様:映画.com)
キャストは誰? 配役についてまとめ
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以下、主要キャストについて記載します!
榛村大和:阿部サダヲ
筧井雅也:岡田健史
金山一輝:岩田剛典
加納灯里:宮崎優
筧井和夫:鈴木卓璽
根津かおる:佐藤玲
佐村:赤ペン瀧川
クラタ:大下ヒロト
地元の農夫:吉沢健
滝内:音尾琢真
赤ヤッケの女:岩井志麻子
相馬:コージ・トクダ
筧井衿子:中山美穂
小松美咲:神岡実希
久保井早苗:川島鈴遥
宮下陸:大原由暉
山時聡真
清水らら
豪華キャストが勢ぞろいしているので要チェック作品ですね!
まとめ
以上が『死刑にいたる病』の結末や真犯人についてまとめでした。
いかがだったでしょうか。
少しでもお役に立てる情報を発信できていたら幸いです…!
かなりグロ描写もあるので人を選ぶ映画ではありますが、サスペンスが好きだという人にはかなりおすすめのオチのある作品になっているのでぜひ気になる方はみにいってみてくださいませ!
ではでは、映画を観るよー!という方も、やっぱりやめておこうかなという方も良い映画ライフをお過ごしくださいませ。