映画『母性』原作との違いや省かれた人物や出来事は何かについて徹底解説まとめ

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ベストセラー小説作家湊かなえによる同名小説を映画化した『母性』。

早くから注目されている作品なので、

映画を観たい!!という方も多いはず。

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本記事では、

・『母性』の映画と原作の違い

・原作では出てきていて映画では省かれてしまった人物や出来事

以上について記載していきます。

※こちらは原作と映画のネタバレがある記事です!!※

※ネタバレを踏みたくな方はブラウザを閉じてください!※


目次

『母性』の映画と原作の違いについて

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映画『母性』が2022年11月23日に公開されました。

映画と原作でかなり違いがあったので、あくまで私が気づけた範囲でにはなりますが、羅列していきたいと思います。

原作との違いを確認したい!という方は読んでいっていただけたら幸いです!

新聞のトピックスの事件

小説も映画も、冒頭である女子高生が自殺したという内容の新聞が描写されます。

この描写に関して、映画では死因が首つりでしたが、小説では投身自殺で違いがありました。

この事件に興味を持った女性教師が自分の過去を振り返り、自分も自殺をしようとしたことがあるというところまで語られていくわけですが、あたかも過去回想をしている人物が冒頭で新聞の記事になった女子高生であるかのような描かれ方がされるので、映画でも小説でもミスリードを誘う構造をとっています。

新聞の記事を画面に映すということもあって映画では自殺の仕方が回想をしている人物と同じ首つりになっていました。

投身自殺という記事が画面に映ってしまったら、回想している人物と新聞の記事になっている事件が無関係だとすぐにわかってしまうためです。

違いというよりも目でみてわからないように変えたといったほうが正しいかもしれません。

川の氾濫ではなく倒木

すごく細かいことになりますが、祖母が死ぬこととなった、家を襲った災害が小説では川の氾濫により家が揺れる描写がありましたが、映画では嵐による倒木によって箪笥が倒されたことによりおこったことになっていました。

火がついた原因はろうそくでどちらも描写に違いはありませんでした。

律子の居酒屋の名前

ルミ子の義理の妹に「律子」という女性がいますが、彼女は映画中盤で家から出て男のもとへいって行方をくらましてしまいます。

後に大人になったルミ子の娘「清佳」が通っていた居酒屋が律子が経営するお店なのですが、その名前が原作では「りっちゃん」なのに対して映画では「律」に。

これは本当にわずかな違いなのでスルーでいいですね(笑

ルミ子の妊娠と義姉とその子ども

映画ではルミ子は清佳を生んでから妊娠しませんが、原作では祖母(ルミ子の母)を失ってから6年後に女の子を授かります。

しかし、この時に家に毎日のように遊びに来ていた憲子という義理の姉のこどもによって彼女は突き飛ばされ流産。

この悲惨な出来事は映画では全く省かれており、その関係で憲子やその子どもであるクソガキも映画では登場しません。

さすがに小説では描けたとしても映画で子供が妊娠中の方を突き飛ばす描写はさけたかったのかもしれませんね……

映画でこれ絶対みたくなかったので省かれていて私はよかったのですが……

尺的に足りなかったから省いたというのもありそうですが、この描写本当につらかったので映画で描かれなくて個人的にはよかったです……。

消えた敏子の存在

子どもに突き飛ばされて流産した際、救急車を呼んでくれて知り合った敏子という存在も映画ではまるまる消えています。

小説では敏子経由で知り合った彰子という女性から高い薬をかったりといった描写がありさらに不幸を連想させましたが、映画ではこの描写はなくなっています。

お願い!もう誰も苦しめないで!って思わずいいたくなる描写だったので映画でどうなるのかと思っていましたが敏子、彰子……お前ら消されたのか。

ワインボトルで殴る描写なし

小説では父の不倫を知った清佳が祖母の死の真相をあてつけのように口にした不倫相手の仁美をワインボトルで殴って逃走する描写がありますが、映画ではこの描写はワインボトルを手で払ってわるというものに変わっています。

さすがに暴力的すぎたということでしょうかね。

ひでえ言い方するやつなんかなぐってやれ!!!といいたくなりましたが位置関係的に難しかったので仕方ないとしましょう。

父親「哲史」が二人を避ける理由が一部描かれない

不倫したくそやろうすぎる父親哲史が、妻ルミ子と娘清佳を避ける理由が一部映画では描写されませんでした。

映画では瞳の口から「二人を見ていられないから家に帰りたがらない。清佳は母に好かれようと必死だが、ルミ子は清佳をさけている。それをみるのがつらい」といったものでしたが、小説ではこれに加えて、祖母が死ぬこととなったその日に実は哲史は絵を取りに家にきていたことが判明します。

絵ではなく、ルミ子に手を貸していたら二人を助けられたかもしれないその罪悪感から二人を避けていたという理由が小説では語られるのですが、映画ではこの描写がないのでくそやろうはくそやろうでもちょっとまた違ったテイストのくそやろうとして描かれています。

どっちにしてもこんな父親嫌ですが……あまりにも自分勝手で閉口しちゃいますね。

あとこのくそ男、ワインボトルで殴られた仁美と一緒に原作では一度駆け落ちするんですよ。

とんでもないくそやろうっぷりを発揮させたあげくに仁美に振られておめおめ戻ってきやがるので「最低最悪」以外の言葉がでてきません。

この父親のことをルミ子は許しますし、清佳も大人になってきちんと向き合えるようになるのですが二人とも大人すぎです。

こんなやつが実在したら去勢ものですからね!!

と……くそ旦那のことをとやかく書き散らしてしまいましたが、だいたい原作と映画との違いはこんな感じでしょうか。

細かいところかいてないものもあるので気になるなぁという方はご自分でも映画をご覧になって比べてみてくださいませ!

原作を読んで映画を観てみると原作と違った楽しみ方も見つけられてとてもいいですよ!

原作で登場しているものの映画で省かれた人物

上述の通りではありますが、映画で省かれた人物は下記の通りです

・敏子

・彰子

・憲子とそのクソガキ

こちらの方々が関係してくると胸糞なので、そういった展開が読みたい方はぜひ原作を手に取ってみてくださいね……!

原作について

今回映画化された『母性』は、『告白』など多くのベストセラーで知られる湊かなえによる同名小説がもとになっています。

小説『母性』は、2012年に新潮社から刊行され、2015年に文庫化、ミステリー小説として多くの人に愛されていた作品です。

映画化に伴って原作もチェックしておきたい!という方はぜひ原作小説の方もお手に取っていただければと思います。

『母性』予告動画+あらすじ

予告動画

あらすじ

ベストセラー作家・湊かなえの同名小説を映画化し、戸田恵梨香と永野芽郁が母娘役を演じたミステリードラマ。ある未解決事件の顛末を、“娘を愛せない母”と“母に愛されたい娘”それぞれの視点から振り返り、やがて真実にたどり着くまでを描き出す。

女子高生が自宅の庭で死亡する事件が起きた。発見したのは少女の母で、事故なのか自殺なのか真相は不明なまま。物語は、悲劇に至るまでの過去を母と娘のそれぞれの視点から振り返っていくが、同じ時間・同じ出来事を回想しているはずなのに、その内容は次第に食い違っていく。

語り手となる母のルミ子を戸田、娘の清佳を永野が演じ、ルミ子の実母を大地真央、義母を高畑淳子、ルミ子の夫を三浦誠己が演じる。「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「ヴァイブレータ」の廣木隆一監督がメガホンをとり、「ナラタージュ」の堀泉杏が脚本を担当。

(引用元サイト様:映画.com

キャストは誰? 配役についてまとめ

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以下、主要キャストについて記載します!

ルミ子:戸田恵梨香

清佳:永野芽郁

ルミ子の夫:三浦誠己

ルミ子の親友:中村ゆり

ルミ子の義妹:山下リオ

ルミ子の義母:高畑順子

ルミ子の実母:大地真央

神父:吹越満

中谷亨:高橋侃

清佳幼少時:落井実結子

豪華キャストが勢ぞろいしているので要チェック作品ですね!

まとめ

以上が映画『母性』と小説との違い、小説で出てきたキャラクターで映画では省かれた人物は誰だったかについてまとめでした。

いかがだったでしょうか。

少しでもお役に立てる情報を発信できていたら幸いです。

本作は湊かなえによる小説をもとに映画化された作品のため、気になっている方も多いのではないかと思います。

劇場でしか味わえない臨場感を体験できるので、ぜひぜひ機会がある方は映画館でご覧になってくださいませ!

ではでは、映画をみるよー!という方も、いや、やっぱりやめておくよ!という方も、良い映画ライフをお過ごしください。

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