【考察】キャンディマンはなぜ一人じゃないのか?黒人差別に言及?キャンディマンの悲惨な過去について解説まとめ

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『ゲットアウト』『アス』で異色のホラー映画で定評のあるジョーダンピールの2021年映画『キャンディマン』。

早くから注目されている作品なので、

映画を観たい!!という方も多いはず。

本記事では、

・映画『キャンディマン』に登場する怪人「キャンディマン」は複数人いるとはどういうことか

・映画に隠されたメッセージとは

・キャンディマンの悲惨な過去と黒人差別とは…

以上について考察も含めて記載していきます。


目次

『キャンディマン』に登場する怪人「キャンディマン」が複数人いるのはなぜか

この手の怪人もの映画は正体が1人であることが大半ですが、本作のキャンディマンはなんと複数人

います!

同じ怪人が何人もいるというのはすごく珍しいパターンなので取り上げていきます!

気になっている方はぜひ読んでみてくださいませ。

まずキャンディマンとはいったい何者?

考察の前にキャンディマンとは何かについて解説していきます。

キャンディマンとは、シカゴに実在した公営住宅「カブリーニ・グリーン」に伝わる都市伝説の名前です。

都市伝説「キャンディマン」は、鏡の前で5回「キャンディマン」と唱えると腕にフックを差し込んだ男が現れ、殺されるというにわかには信じがたい非現実的なものとなっています。

解説するまでもないとは思いますが!

キャンディマンと唱えた者を殺しにくる、フックの爪(かぎ爪)の男が怪人キャンディマンです。

映画タイトルの意味はこの襲ってくる怪人の名前です!

(画像引用元サイト様:映画.com様

しっかり映ってくれていませんが、上記引用元写真の青い背景に佇んでいる人影がキャンディマンです。

なぜキャンディマンなの?

(画像引用元サイト様:映画.com様

フック爪の男ならフックマンのほうがいいんじゃない?なぜキャンディマンなのか不思議に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

彼がキャンディマンである由縁は、彼の職業、壮絶な死に関係があります。

本編中キャンディマンといわれ恐れられている男の名前はシャーマン・フィールズ

彼は子どもにあめを配る仕事をする陽気な黒人でした。

しかしある日、子供たちにくばられたあめにカミソリが入っているという事件が発生し、シャーマンはこれの犯人として捕まり、その場で白人警察官によりリンチされた挙句に殺されてしまいます。

しかし、シャーマンが殺されてから2週間が経った後、またカミソリが入ったあめが配られ、シャーマンは全くの無実であったことが判明。

シャーマンは無実であったにも関わらず無残にも殺され、恨みが残ったことからキャンディマンとして亡霊として姿を現すようになってしまいました。

なぜキャンディマンであるのかというのは、彼があめを配る仕事をしていたからであり、また、キャンディマンが現れた際にあめがおちていることに起因しています。

キャンディマンは一人じゃない?

シャーマンがキャンディマンであると解説しましたが、実はキャンディマンはシャーマンだけではありません

キャンディマンの始まりは1890年代に殺された一人の男「ダニエル・ロビタエル」。

彼は黒人差別が横行する当時のアメリカで富裕層の肖像画を描き、当時の黒人からは考えられないほどよい生活をしていました。

しかし、ある日家畜市場で財を成した工場主の娘を描き、ロビタイルはその娘と恋におち、娘は妊娠してしまいました。

この話に激怒した娘の父親は男たちを雇い、ロビタイルを捕まえます。

そして彼を残酷にも殴り、拷問。

それだけにとどまらず、男たちはロビタイルの腕を切断し肉吊りフックを挿入、ハチの巣を胸に塗り付けハチに彼をささせるという残虐極まりない行為をしたのです。

しかし、それを止めるものはおらず、それどころか彼の姿を見る人でにぎわい、まるでショー騒ぎに。

彼は弱りはてた末に火をはなたれ絶命。

残酷すぎる仕打ちの上に壮絶な死を遂げたロビタイルの苦痛が怨念となり、亡霊に成りはて、のちの「キャンディマン」へとつながっていったそうです。

また、キャンディマンはロビタイル以降、サミュエル・エヴァンス、ウィリアム・ベルという黒人差別によって殺された人物も亡霊となり都市伝説を実行することで現れるようになっています。

そのため、キャンディマンはシャーマン、ダニエル・ロビタエル、サミュエル・エヴァンス、ウィリアム・ベルの4人ということになります。

管理人の考察(あくまで個人の意見です!)

この手の映画の怪人は1人と決まってかわりないことが多いですが、本映画のキャンディマンは複数人いるということでかなり新鮮ですよね……。

当時の時代背景から黒人差別に対してメッセージを送ろうとしていることが伝わってくるので、そういったメッセージも含めて複数人にしたのではないかと思います。

何年たっても差別は消えない、消えていないということをキャンディマンが存在することで伝えようとしたのではないでしょうか。

現に、最後に現れたキャンディマンは「伝えろ、すべてのものに」とヒロインに伝え、彼女を逃がしています。

本作には全く弁明の余地を与えられず差別され殺された人間がいるということを多くの人に伝えたいというメッセージがあるのではないでしょうか。

本作を製作するにあたり製作にかかわったジョーダンピールは人種差別について深くふれた作品『ゲットアウト』を製作したことでも有名な人です。

そのため、本作も黒人差別について深堀し、メッセージを送ろうとした作品であることは間違いないでしょう。

ちょっと関係ない話ですが脱線すると、キャンディマン自体は実在はしません。

ただ、舞台となった「カブリーニグリーン」地区は実在した地区なので、気になる方は調べてみてくださいませ!

『キャンディマン』予告動画+あらすじ

予告動画

あらすじ

1992年製作のカルトホラー「キャンディマン」を、「ゲット・アウト」「アス」のジョーダン・ピール製作・脚本で新たに映画化。シカゴの公営住宅「カブリーニ=グリーン」地区には、「鏡に向かって5回その名を唱えると、右手が鋭利なかぎ爪になった殺人鬼に体を切り裂かれる」という都市伝説があった。老朽化した公営住宅が取り壊されてから10年後、恋人とともに町の高級コンドミニアムに引っ越してきたビジュアルアーティストのアンソニーは、創作活動の一環としてキャンディマンの謎を探っていた。やがて公営住宅の元住人だという老人と出会ったアンソニーは、都市伝説の裏に隠された悲惨な物語を聞かされる。主人公アンソニー役は「アクアマン」で強敵ブラックマンタを演じて注目されたヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世。アンソニーを支えるブリアンナ役で「ワンダヴィジョン」のテヨナ・パリスが共演。監督は「キャプテン・マーベル」続編の「ザ・マーベルズ」に抜てきされたニア・ダコスタ。
(引用元サイト様:映画.com

キャストは誰? 配役についてまとめ

以下、主要キャストについて記載します!

アンソニー・マッコイ:ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世

プリアンナ・カートライト:テヨナ・パリス

トロイ・カートライト:ネサン・スチュアート=ジャレット

ウィリアム・パーク:コールマン・ドミンゴ

グレイディ・グリーンバーグ:カイル・カミンスキー

アン=マリー・マッコイ:バネッサ・ウィリアムズ

クライヴ・プリヴラ:ブライアン・キング

ジェリカ・クーパー:ミリアム・モス

フィンリー・ステファンズ:レベッカ・スペンス

ジェイムソン:カール・クレモンズ=ホプキンス

ダニエル・ハリントン:クリスティアナ・クラーク

シャーマン・フィールズ:マイケル・ハーグローブ

ビリー:ロドニー・L・ジョーンズ3世

ハーレイ:ハイジ・グレース・エンガーマン

トリーナ:アイリオン・ローチ

アニカ:ブリアナ・リンド

ブッフ:マリック・ホワイト

セリーヌ:サラ・ウィスターマン

サマンサ:サラ・ロー

ヘレン:バージニア・マドセン

ダニエル・ロバターユ:トニー・トッド

豪華キャストが勢ぞろいしているので要チェック作品ですね!

まとめ

以上が『キャンディマン』はなぜ一人ではないのか、作品にこめられたメッセージ、個人的な考察まとめでした。

いかがだったでしょうか。

少しでも皆様の疑問が解決できるような記事を発信できていれば幸いです……!!

映画『キャンディマン』は『ゲットアウト』や『アス』などホラー映画で有名なジョーダンピールが製作した2021年の映画作品です。

独特な世界観が売りの作品なのでぜひ気になっている方は劇場でご覧になってみてください……!!

ではでは、映画をみるよー!という方も、やっぱりやめておこうかなという方も、良い映画ライフをお過ごしくださいませ。

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