2018年8月31日の金曜ロードショーで『メアリと魔女の花』が地上波で放送されました。
『メアリと魔女の花』といえば、『借りぐらしのアリエッティ』や『思い出のマーニー』で監督をつとめた米林監督がジブリ退社後に初めて長編アニメーションに挑戦した話題作です。
恥ずかしながらとても話題になったこの映画を管理人は見逃していて、地上波放送で初見となりましたが、みなさんいかがだったでしょうか。
管理人はこの映画を観て「とてつもないジブリみ」を感じまして、本記事では『メアリと魔女の花』で個人的に感じたジブリへのオマージュをまとめていきたいと思います。
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※ネタバレありのため注意※
目次 そもそもオマージュって? 『メアリと魔女の花』で見られるオマージュについて オマージュされたと思われるジブリ作品について
そもそもオマージュって?
映画の評論やら感想やらでオマージュという言葉が度々用いられますが、そもそもオマージュとはなんぞや……?
オマージュとは、芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を示す用語(wikipedea参照)のようです。
オマージュは「リスペクト」と同義で、要は「これ似てる!パクリだ!!」と感じた作品は意図して似せたものもあれば尊敬のあまり似てしまったという作品「オマージュ」としてしばしば扱われるようです。
ものはいいようですね汗
『メアリと魔女の花』で見られるオマージュについて
管理人が個人的にこの作品を鑑賞した際、はっと思い出したジブリのシーンを以下にて記載いたします。
※AOさんがコメントしてくださったので、そちらのオマージュについて9/6に追加しています※
メアリがピーターに「いーっ」てやるところ
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『トトロ』に出てくる「さつき」が「かんちゃん」に「いー」といったのを思い出しました。
確か言葉も同じだった気が……かなり細かいのでこれについては管理人の勘違いかもしれません。
あと、メアリがねこのティブとギブをおいかけて森を抜けたところなんかはかなりメイちゃんみを感じました。
ガサッと木々からメアリが飛び出したところです。二つ結びの髪の毛に葉っぱがついててめっちゃめいちゃんです。
ティブとメアリが箒に乗るシーン
ティブがくわえていた夜間飛行という魔法の花の力で魔法の力を得たメアリが箒にのってティブと魔法大学へ行くシーン。
箒にまたがるメアリと同じ箒に乗るティブが魔女の宅急便のキキとジジと類似しているように思いました。
雷の大きな雲
メアリとティブは箒にのって大きな雷雲の中に入りますが、雷雲の登場シーンが『ラピュタ』に登場した雲に見えます。
雷がゴロゴロ中でなっているのに入って行っちゃうシーンもそっくりそのままです。
雲の中の島
雲の中には島のようなものが浮いて?いて、この島がまるでラピュタみたいです。
草原のような土地にきれいな水たまりがいっぱい。ロボット兵がいてもおかしくないのですが、かわりに鹿がいます。
この鹿は見た目もそうですが、いる場所も緑に囲まれているので『もののけ姫』のヤックルに酷似しています……ただの鹿なんだと思いますが(;・∀・)
大学へむかうときの階段
メアリが魔法大学へ遅刻しないように急いで登るのは一つ一つの段に隙間がありすぎる危ない階段。
メアリは階段を一段ずつ登っていきますが、これは『千と千尋の神隠し』に登場する例のシーンに酷似しています。
千尋がかまじいのところへ向かうとき通るおんぼろ階段をはっと思い出させますね。
確か千尋はおんぼろ階段を下りている途中で階段が一段壊れて転び落ちそうになった勢いで走って駆け下りていましたが、メアリの場合は目的地である大学が階段の上にあったため、千尋とは逆に登っていました。
魔法大学の規則1
メアリが入り込む魔法の大学には「不法侵入者は変身の刑に処す」という規則があります。
これも無断で入ってその土地を荒らしたものはぶたにかえられちゃうという『千と千尋の神隠し』を彷彿とさせます。
ポニョのさかなっぽい
劇中では魚がたくさん出てきますが、それがポニョに登場した水の魚の群れに酷似しています。
マダムの登場シーン
マダムが大学の中庭にある泉から登場するシーンが『千と千尋の神隠し』に登場する「よきかな」がお湯の中から現れるところに似ています。
ドクターデイがかまじいっぽい
キャラクターについてあれこれいってしまうと細かすぎるといわれてしまいそうですが、ドクターデイというキャラクターは彼が初登場時に乗っていた機械がくもっぽいという点と、黒いサングラスをかけているとか、ひげがはえているとかいう見た目の観点から『千と千尋の神隠し』に登場するかまじいに少し似ている感じがありました。
性格とか立ち回りはまったく違うので、ドクターデイに関しては管理人が個人的に感じたってだけです汗
キャラクターが似ているという点ではメアリは『トトロ』のメイちゃんだし、マダムは『千と千尋の神隠し』のゆばあば、ピーターは『ハウルの動く城』のハウルといったところでしょうか……こじつけ感は否めませんが、似てはいますよね。
マダムが飛ばす紙のちょうちょ
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マダムがメアリを追跡するのに、マダムはメアリが渡した紙をちょうちょに変えて追跡させます。
これ、あとで紙からマダムが間接的に登場したりするので、まんま『千と千尋の神隠し』の「ぜにいば」が使ったものに似ているんですよね。
ぜにいばも「にょーん」って紙から登場していたので、マダムが紙から出てきたときはハッとしました汗
出てくるロボット?について
メアリと魔女の花では、マダムとドクターデイ側についているロボットがいます。
全然似てないといわれればそうなのですが、パッとみてすぐに『天空の城ラピュタ』に登場するロボット兵を思い出しました。
オマージュというよりも何となく思い出させるものかと思います。
マダムが飛ばす黒い液体?について
度々、マダムは左手から黒い液体を出して攻撃してきます。
この黒い液体は『千と千尋の神隠し』で登場した「カオナシ」が吐いた液体に似ています。
トビウオみたいな空飛ぶ魚に追われるシーン
メアリが箒にのってカバンと夜間飛行を取り戻すためにマダムを追いかけ、マダムが彼女を追い払う際、マダムはトビウオみたいなやつをメアリにけしかけます。
そのトビウオみたいなやつが『千と千尋の神隠し』のハクが「ぜにいば」がけしかけた紙に似ています。
アップで映すと全く似ていないのですが、引きでメアリがたくさんのトビウオに追われている描写は無数の紙に攻撃されるハクみたいです……
ハクのようにひどいけがをさせられたりはしませんが(;・∀・)
鹿に乗っていくシーン
メアリが途中、鹿に乗って走りますが、ヤックルにまたがっているようにしか見えないです……ただの鹿なんですが、ここに至るまでにオマージュと思われるシーンが多数あってそれにしか見えません…
岩の道を角の生えた鹿に乗っていくところなんか足音も『もののけ姫』っぽいです……
マダムが魔力を吸われるシーン
マダムは夜間飛行から抽出した液体に襲われて魔力を吸われるシーンがありますが、こちらは『ハウルの動く城』に登場する荒野の魔女が老いていくシーンに似ています。
しわの感じとか白髪とか……
液体に浸かったピーター
夜間飛行から抽出した液体?に浸ったピーターが大人になったところがハウルっぽく見えます。
まさにバ〇ス
映画のラストでは、メアリとピーターが二人で手を取り合ってすべての魔法を消すシーンがあります。
青い光がほとばしったりして『天空の城ラピュタ』のラストで、滅びの呪文「バルス」をパズーとシータが唱えたシーンに似ています。
また、魔法が消滅した後、緑が生い茂った様子は、でいだらぼっちが頭を返してもらった後に朝日を浴びたことで死を迎え、その死によって自然が戻ってくるといった描写に酷似。
全体的にそうですが、森の色使いも『天空の城ラピュタ』、『もののけ姫』に結構似ています。
夜間飛行の液体が魔力を吸う
夜間飛行の液体が研究所を飲み込んでいくときにロボットやらマダムから魔力を吸い取ってしまうシーンがあります。
溶け出るシーンはまさに『もののけ姫』で首を失くしたでいたらぼっちが生き物の命を吸って大きくなるのに酷似。
形を変えたり、命を吸うわけではないという点では全く違ったものですが、夜間飛行の液体が溶け出て移動してくるときは明らかにでいだらぼっちにしか見えなかったのでこの描写にはちょっと驚きました。
ここまでパク……オマージュしちゃだめだろうと(;・∀・)
夜間飛行の液体からピーターが出てくるシーン
夜間飛行の液体に入ったピーターが液体から身を乗り出して手を出すシーンがありますが、これも『もののけ姫』でサンが闇落ちしたおっことぬしからアシタカに手を伸ばすシーンに酷似しています。
思わず「サーン、サンどこだー!」っていいたくなりますね。
オマージュされたと思われるジブリ作品について
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以下、オマージュされたのではないかと思うジブリ作品について羅列になります。
・『もののけ姫』
・『天空の城ラピュタ』
・『千と千尋の神隠し』
・『ハウルの動く城』
・『となりのトトロ』
・『崖の上のポニョ』
・『魔女の宅急便』
なんと管理人が見つけただけでも7作品オマージュがありました!
こんなに多くの作品から少しずつ描写や設定といったものをオマージュしてまとめあげるのはちょっと神業的なものを感じますよね……
ジブリファンの目を引き付けて離さないというか……
いい意味でも、悪い意味でも、『メアリと魔女の花』は愛される作品なんだと思いました。
管理人個人としては作品にちりばめられたジブリみを見つけるのが楽しく、物語もしっかりと動いていたので、全体的に満足のいく作品でした。
ちゃんと劇場へ足を運べばよかったです汗
ジブリ作品を観るには
『メアリと魔女の花』でオマージュがみられたジブリ作品を観るには、U-NEXTやhuluといった動画配信サービスの利用では配信がされていないのでできません。
ネットに転がっている不法動画を見るのもいいかもしれませんが、ウィルスの感染が怖いという人は「TSUTAYAディスカス」がおすすめです。
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ここに書かれた以外にも気付いた点あります!
マダムの登場シーンは千と千尋の通称「よきかな」が湯の中から現れる所、魔力を吸い取られた直後のマダムは一気に老けた荒野の魔女(ハウル)、二人で手を取って全ての魔法を消す所はバスル(ラピュタ)、魔法を消した後に緑が生い茂た様は、デイダラボッチに頭を返した後のもののけ姫とバルス後のラピュタを混ぜたような雰囲気。
夜間飛行使った時などの閃光はハウルでの魔法に描写が近く見えました。
あとジブリではないのですが、魔法とダークファンタジー、動物を物扱いするところ、飛行戦、人間世界から魔女の世界に入るところなどは、ハリーポッターや魔法少女隊アルスも少し感じました(動物を〜はアルスだけですが)。
散りばめられたジブリオマージュを探すのが楽しい作品でした。
AOさん
こんばんは。
管理人のKazuと申します。
この度はコメントをくださいまして、ありがとうございます!!
オマージュについて拾いきれずに申し訳ないです汗
ちょっとずつ抜けている部分もありつつ、さらにラストの方はかなり息切れしていた部分が多かったので「確かにそうだった!!」とAOさんのコメントを楽しく読ませていただきました。
AOさんからいただいたオマージュについて、非常に勝手ながら記事に追加いたしましたので、不都合があるということでしたら削除いたします、その際はご連絡をください……
ハリーポッターわかります!!魔法の学校に通うというところなんてまさにそうですよね……この件についてはツイッターでも多く似ているといわれているので記事にしようか迷いましたが、本記事ではジブリに絞って書かせていただきました(>_<) 魔法少女隊アルスは恥ずかしながら鑑賞したことがまだないので、機会を作ってメアリに似ている部分を逆にさがしてみようと思います! 貴重なコメント、本当にありがとうございました。 Kazu
コメント失礼します。
空飛ぶトビウオのようなものに追われるシーンですが、千と千尋よりも魔女の宅急便だと思います。
キキがほうきに乗りながらカラスの群れに追われ、ほうきをつつかれてむしられ、木の中に落ちて、ほうきが折れる。
ほうきが折れるところまで一緒でした。