先日アマゾンプライム会員になったこともあり、
アニメ映画をたくさん見たのですが、
その中でも面白かったのが『パプリカ』
なんだか観たことがある絵だなと思ったら今敏監督が手掛けていました。
道理で面白いわけで……。
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ネタバレありでレビューしたいと思います。
あらすじと予告動画
夢に入りこめる装置”DCミニ”が何者かによって盗まれ、夢の世界を侵略し始めた。
精神医療総合研究所に勤める主人公千葉敦子は”DCミニ”の開発者である時田たちとともに
犯人を突き止めようとするが、犯人の仕業で夢の世界が現実のものとなっていき――。
オススメ度
79/100
あらすじを読む限り「二番煎じ」感があるのは否めないが、とにかくスピード感があって
テンポがよく、最後まで魅(観)せる映画!
題材のパプリカについてーパプリカの正体ー
ずばり画像の女性がパプリカ。
下に張った画像の女性が夢の中で化けて上画像の女性になるという設定です。
画像から観てわかる通り性格は天真爛漫なパプリカと比べて下画像の女性、千葉敦子(以下あっちゃんと略します)は
冷静でちょっと冷たい感じ。
主にあっちゃんが中心となって話が進んでいきますが、夢の中ではパプリカが
自由奔放に動き回って目が離せません。
映画の序盤でパプリカがあっちゃんであることはすぐわかるので
あんなに冷たい子がこんなにはっちゃけられるのかとちょっとした驚きもあったりします。
変身するシーンこそありませんが、「美少女変身もの」といっても違和感はないかと。。。
それにしてもなんでパプリカっていう名前なんでしょうかね……
おいしそうっていうのが個人的なばか感想ですが、なぜ彼女がパプリカと
呼ばれているのか作品中で語られることはないので
的外れな憶測をするより「なんでだろー」と素朴な疑問として残しておいた方が
いいかもしれないです。
序盤に引き込まれる映画?
ちぐはぐなつながりのない映像の中をあるおじさん(実は刑事さん)とパプリカが
かけまわるシーンから映画は始まります。
夢だとわかるまで内容がつかめず閉口しかねませんが、
夢の中で患者の悩み(序盤では一緒に駆け回っていたおじさん)を紐解いて
原因を突き止めるセラピーであったことがばらされるため、
見ている側は「あ、なるほど」と腑に落ちる展開を迎えることができます。
そんなに長い間夢について描写されないのでここで観ることをやめる人はいないと思いますが、
夢にどうやって入ったのかとか、夢に入るための装置の仕組みとか
物語の中ではどうなってそうなったのかが語られずに進んでいくものが多いです。
はっきりいって詳細に説明をしてくれる映画ではないので夢の中に入り込める装置”DCミニ”ってなんやねんとか、
夢の世界がどうして現実の世界とリンクし始めるのかとか考えだしたら内容がちゃんと入ってこなくなります。
初見ですべてを把握するのは不可能に近いので初めて観るときは深く考えすぎないほうが楽しる映画かと思います。
そもそも90分と短い映画なので何回も見ないと理解できないくらいには濃度が高いです。
逆に言えば何度みても楽しめる映画といえます。
どんな要素がある映画?
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『パプリカ』では90分と短い映画です。
そのため、ぎゅぎゅっといろいろな要素が詰め込まれています。
主人公のパプリカは夢探偵と称しているだけあって夢の中の謎をといていく探偵的な要素が
この映画にはあります。メインは謎解きですが、他にも人間のずる賢さ、浅はかさなど
マインド的な要素も多々見られます。
また、ちょっとですが恋愛的な要素もあるのでラストには「え? そいつとくっつくの」と
観客に思わせるような展開がみられそういった意味でも面白いです。
どんな人にオススメの映画?
小説が原作でありますが、結構内容が違うみたいなので原作ファンで
原作通りのストーリー展開を望んでいる方はあまり楽しめないかもしれません。
しかし、スピーディでかつ事件が連続して起こるため映画が終わるのはあっという間です。
ただ、パプリカが敵につかまった際にパプリカの正体を敵が暴こうとする方法がなんと
皮をむくという行為で、どこ触ってんだよといわせるようなところを遠慮なく
敵がぬらぬら触りまくるのでそういったシーンで
気まずくなる人と一緒にこの映画を観るのは避けたほうがいいかもしれません。
映画全体として一度見ただけでは理解しきれない部分が多いので何度も見て
考察を重ねたいという方にはかなりオススメの一本。
また、演出がとてもきれいで常に動きがあるのも魅力の一つのため、
動きのある映画が観たいという方にもオススメできます。
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