こんにちは、Kazuです。
先日実写化された映画『ピーターラビット』を観てきたのでネタバレとともに私的に考察をしてみました。今から観てみようという方もちょっと気になっている方も参考になればと思います…!
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目次 『ピーターラビット』について キャスト 映画予告+あらすじ ネタバレ 映画の考察 原作重視の人に向けて(原作との違い)
『ピーターラビット』原作について
ビアトリクス・ポターの児童書に登場する主役キャラクターがピーターラビットで、シリーズ作品の総称
になっています。
原型はビアトリクス・ポターが友人の息子に宛てた絵手紙。
日本では「ピーターうさぎ」というタイトルの翻訳も存在しています。
おそらく本映画に登場したうさぎの親代わりの女性「ビア」が原作者ビアトリクス・ポターと仮定してあっていると思います。
作品中にフルネームが出てくるわけではないですが、ビアと呼ばれている点から推測はできます。
キャスト
ピーターラビット:ジェームズ・コーデン(日本では千葉雄大)
本作の主人公でいたずら好きのうさぎ。マグレガーが所有する畑を荒らす主犯。もふもふ
ベンジャミン
ピーターのいとこでちょっとふっくらしている男の子ウサギ。
茶色い上着がトレードマーク。
カトンテール/モブシー/フロプシー
ピーターの3匹の妹たち。誰が長女であるかでもめている。
ビア:ローズバーン
うさぎの親代わりの女性。うさぎの巣の隣の家に住んでいる。
自称画家で普通の絵がド下手だが、お遊びで描いたピーターたちの絵はとてつもなく上手。
トーマス・マグレガー:ドーナル・グリーソン
うさぎが荒らしていた畑の所有者を叔父にもつ。叔父がなくなってから畑と叔父の所有していた家を相続し、うさぎたちが占拠した畑、家に現れ、家に住んで畑をうさぎたちのいいようにできないよう工夫を凝らす男性。
マグレガーおじさん:サム・ニール
うさぎが畑を荒らすため、うさぎを目の敵にしている老人。ピーターを捕まえた際に心臓発作を起こし、取り逃がした上に死んでしまうかわいそうな役回りの方。
関連記事 ⇒ 『ピーターラビット』劇中歌についてまとめてみた。
映画予告とあらすじ
ピーターは世界で一番幸せなウサギ。たくさんの仲間に囲まれ、画家のビアという心優しい大親友もいる。泣き両親のことを想うと寂しいけれど、ビアの存在がすべてを吹き飛ばしてくれる。ところがある日、大都会ロンドンから潔癖症で動物嫌いのマグレガーが隣に引っ越してきたことで、ピーターの生活は一変!今までの幸せを護りたいピーターとあの手この手で動物たちを追い払おうとするマグレガーとの争いはエスカレート。さらにビアへの”恋心”も絡まって思わぬ大事件に発展!ピーターはあるミッションを秘めて、初めてロンドンへ向かうのだがーー。
(公式ホームページより引用http://www.peterrabbit-movie.jp/)
ネタバレ
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ピーターとその兄妹、いとこは平和に暮らしていたが、畑の所有者であるマグレガーおじさんはうさぎを見つけると捕まえてパイにしていたため簡単に野菜を手に入れることはできない日々を過ごしていた。
ピーター達兄妹の父親は、マグレガーおじさんの畑に入ったことでうさぎパイにして食べられてしまった過去があり、母親ウサギはマグレガーさんの畑には入らないよう子供たちに言いつけていたが、母親ウサギがなくなってからピーター達兄妹といとこのベンジャミンはマグレガーさんの目を盗んでは畑に入り、野菜をせしめていた。
ある日、ピーターたち兄妹とベンジャミンはいつものようにマグレガーおじさんの目を盗んで畑へ侵入したが、音を立ててしまったことでマグレガーおじさんに見つけられてしまい、大ピンチに。
おじさんにつかまりそうになったところをお隣でピーター達の母親代わりである「ビア」が助けてくれて命からがらピーターたちはおじさんから逃れることに成功したが、ピーターは父親の形見であるジャケットを畑へ置いてきてしまった。
ピーターはビアの家から出るとジャケットを取り戻すために畑へ再度侵入し、待ち構えていたマグレガーおじさんにつかまってしまう。
絶体絶命かと思われたその時、マグレガーおじさんはタイミングよく心臓発作を起こし倒れ、ピーターは難を逃れることとなる。
マグレガーおじさんはそのまま死んでしまい、ピーター達は畑と、おじさんの家をいいようにできると喜び、他の動物たちを連れて畑の野菜を食い散らかしたり、おじさんの家でどんちゃん騒ぎをするなどやりたい放題した。
マグレガーおじさんの訃報は、おじさんの唯一の身寄りであるトーマスの耳へはいった。
トーマスは会社に昇進のため尽くしてきたが、親の七光りに持っていかれたことから暴れて首になったこともあり、おじさんの所有していた家を売って勤めていた会社をつぶそうとライバル会社となるおもちゃ会社を開こうと家の視察に田舎へ向かうことにした。
ほどなくしてトーマスはピーター達がどんちゃん騒ぎをする家へ到着し、家の中に隠れていたピーターと動物たちを追い出し、畑に動物が侵入しないように柵を作り対策をとった。
ピーター達はトーマスのせいで畑に入れないと彼を恨んだが、仲の良いビアはピーターとあいさつをし、なぜかいい雰囲気になってしまう。
トーマスはビアがいるからということで家を売ることはやめ、田舎でゆっくり過ごすことを決めるが、ピーターは二人を引き裂こうと「畑の野菜をたべるため」と銘打ってトーマスに様々な嫌がらせを行う。
ピーター達が畑に入ったり家に侵入してくることに困ったトーマスはうさぎを駆除しようとダイナマイトを購入するが、それは最終手段としてとっておくことにした。
その日、ビアとトーマスは雨宿りとしてビアの家に入るが、ビアがピーターを家に入れたことでトーマスとピーターは大乱闘になる。
乱闘の末、ピーターがビアの描いた絵に青い絵の具のついた筆をこすりつけてしまい、ビアがピーターが絵をめちゃくちゃにしたとしてピーターを外へ追い出してしまう。
トーマスは絵は事故で汚れてしまったという事の真相を知っているにもかかわらずピーターが「突然暴れだして」と言ってピーターとビアを引き裂こうとした。
この日からピーターはトーマスとビアの仲を引き裂こうと兄弟とベンジャミンとともに訓練をして作戦を立てはじめた。
そんなことはつゆ知らず、トーマスはうさぎ対策の一つとして、触ると感電する電気の柵を畑の柵へしてみたが、ピーター達は電気の通り道をいじり、トーマスの家の取っ手に電気が通るようにしてトーマスを苦しめた。
ピーター達はトーマスをさらに苦しめようとトーマスが寝ている間に家中にわなをしかけ、起きたトーマスはその罠にすべてかかり、しびれを切らしてしまう。
トーマスはうさぎを殺してしまおうとピーター達の巣に大量のダイナマイトを放り入れるが、運よくビアが現れてそのときはダイナマイトを起爆されることはなかった。
しかし、「うさぎをダイナマイトで殺そうとした人がいるの」とビアがトーマスに話している最中にピーターが狙ったようにダイナマイトを起爆させ、トーマスがうさぎを殺すためにダイナマイトをしかけたこと、その爆発によってビアの家まで半壊してしまったことからビアはトーマスを軽蔑し、別れることになってしまう。
トーマスは必死に弁解しようとするがビアが聞いてくれなかったことから仕方なく家を売ることを決意し、都会へ戻っていった。
トーマスがいなくなったことはよかったが、ピーターはトーマスがいなくなったことでビアが悲しんでいることと思いもよらずにビアの家を壊してしまったことから罪悪感にさいなまれることになる。
罪を償うため、ピーターはいとこのベンジャミンをつれてトーマスのいる都会へ電車へ乗っていくことにした。
そのころトーマスは都内に戻り、前に就職していた会社の前を通りがかったところで再雇用の話を上司からしてもらい、気乗りしない中もといた会社で再度雇ってもらうことにした。
トーマスを引き戻そうと何とか電車に飛び乗って二匹はトーマスが再雇用してもらった会社へたどり着くことに成功したが、トーマスはピーター達をみるなり追い返そうとした。
話を聞いてもらおうとピーター達はトーマスに話しかけ、トーマスはウサギがしゃべったことに驚いたのと、ビアが悲しんでいると知ってピーター達を連れて田舎へ戻ることにした。
ビアは田舎から引っ越そうと近所の女性に車に乗せてもらい、出ていこうとしていたが、ピーターの妹たちに阻止されていた。
妹たちが時間稼ぎをしている間にピーターとトーマスはビアのもとへ戻ってきて本当はダイナマイトはピーターが自分で起爆させたことをピーターが起爆装置を推すことにより証明し、ビアは謝るピーターを許して、トーマスとよりを戻し、物語は終了。
考察
ビアはなぜピーター達が何を言っているのかわからなかったのか
劇中のクライマックスでピーターといがみ合っていたトーマスはピーター達が何を話しているのかわかるようになる。
これはピーター曰く「信じるようになったから」らしいが、ピーター達の理解者であるビアは最後までピーター達が何を言っているのか理解することはなかった。
これがなぜなのか劇中で語られることはなかったが、実際ビアの前でピーターたちは言葉を発することはなかったため、そもそも話を理解するとかどうではなく、声事態を発しなかったことが原因ではないかと推測はできる。
ただ、ちょっとこの推測はこじつけがましいと我ながら思うので、ビアがピーター達の言葉を理解できなかったのは物語の疑問点の一つともいえると考えられるかと…。そもそも、ビアが言葉を理解できなかったのも疑問の一つではあるが、ピーター達が服を着ている点をおかしいと思わない物語中の人間たちにも少し無理がある。
動物たちが服を着ているのをおかしいと思わないなら、動物たちの言葉が理解できるぶっとんだ世界観にまで振り切った方が面白かったのではないかと個人的には思ったりも…。
少し矛盾という矛盾が本作には少々あるため、小さいことを気にしない人は大いに楽しめるかと思うが、気になってしまう人は「なぜ?」と疑問が生まれるのは致し方ないかと思う。
個人的にはテンポもよくギャグのセンスも高かったため、かなり楽しめる映画ではあったが、矛盾がない話ではなったので最高に楽しかった!!みんなみてくれ!!と豪語することは難しい映画でもある…。
原作重視の方に向けて(原作との違い)
ピーターラビットには原作の絵本がある。
こちらの絵本の中のピーターは映画の中のピーターとかなりイメージが違う。
いたずら好きというのは絵本の中でもある設定だが、映画のピーターはいたずら好きというよりもやりすぎくそうさぎといっていいほどやりたい放題するひどい害獣である。
映画と原作の違い
細かい違いはあるが、絵本中の最初の話「ピーターラビットのおはなし」と「ベンジャミンのおはなし」(ベンジャミンのおはなしはそこまで映画で使われていない)が映画では起用されている。
原作ではベンジャミンとピーターが二人でマグレガーにとられたピーターのジャケットを取り戻すが、映画ではピーターが一人で取り返しにいき、マグレガーにつかまっている。
また、その他マグレガーの甥がマグレガーの資産を相続して隣に引っ越してきてからは映画オリジナルで原作にはそれらの描写がみられない。
ビアとの恋愛模様が描かれるのも映画ならではである。
ピーター達について
かわいいのはかわいいのだが、そもそも畑の所有者であるマグレガーおじさんは自分の畑を護ろうとしただけで、勝手に入ってきて畑を荒らしたピーター達が悪いのに心臓発作で死んだことを喜ばれるのはあまりにも不幸であり不謹慎ともいえるかと…
また、食べ物を投げたり汚らしく食い散らかしたりするので人によってはかなりな不快感を覚える可能性もあり得る。
もしピーターラビットの原作が好きでイメージがかわいいもふもふのとってもいいウサギとでも思っている人がこの映画を観たらかなり印象が悪いのではないだろうかと…そう言える作品でもあるので原作の濃いファンは鑑賞する際にはちょっと注意したほうがいいと思われる。
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