ネタバレ『MOTHER マザー』結末は?少年の告白内容や母親は逮捕されたのかなど衝撃のラストをまるっと全部まとめ

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実際に起こった衝撃の事件をもとに長澤まさみ主演で作られた映画『MOTHER マザー』。

早くから注目されている作品なので、

映画を観たい!!という方も多いはず。

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本記事では、

・『MOTHER マザー』結末はどうなったのか

・少年がした衝撃の告白内容とは何か

・少年、母親は逮捕されたのか

・妹はどうなったのか

・ラストまでの簡単なネタバレ

以上について記載していきます。


目次


※ネタバレ記事です※
※ネタバレを見たくない方はブラウザを閉じてください※

映画『MOTHER マザー』結末は?少年の衝撃的すぎる告白の内容とは?

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その日暮らしの生活をする秋子は、シングルマザーとして息子である周平を育てていましたが、自身の自堕落な生活から各地を転々としなければ生活ができない状況にまで追い込まれます。

秋子は自分が何をしても離れて行かない周平に依存し、親戚や知り合いから金を借りてくるように周平が小さいころから使いをさせていました。

母親とその恋人からのネグレクトや暴力などで縛られていた周平ですが、親に閉鎖された小さな世界の中で、周平もまた母親に依存していきます。

そして17歳になった周平は、母親に「じいちゃんばあちゃんを殺してでも、金をかりてこい」という内容の指示を受け、実の祖父母を本当に殺害してしまいます。

少年の告白

後日、祖父母殺害の容疑で逮捕された周平は、

「なぜこんなことをしたのか」

「どうして母親をかばうのか」という問いに、

「母親が好きだから」と答えました。

また、「でも嘘をついちゃだめ」といった面会人に、

「生まれてきてからずっとだめだった」とも。

親の愛を受けることができずに育った周平は、それでも母親に愛してほしくて祖父母殺害に至ったと打ち明けました。

個人的には納得しきれない殺害理由ですが、閉鎖されすぎた環境で育つと、一人の人間に執着し、その人に見捨てられないように殺人にまで手を染めるということでしょうかね……。

人を殺してでも母親の愛がほしかったということでしょうか。

これが実話ベースのお話なんて信じたくありませんね……。

少年、母親は逮捕されたのか

祖父母殺害の罪で逮捕された周平は、12年の懲役刑を言い渡され、刑に服すことになります。

また、母親が殺人を指示したことを肯定しなかったことから、周平は殺人に関するすべての罪を償うことになり、母親は強盗罪のみに問われ、執行猶予付きの判決を受け、すぐに釈放されてしまいました。

生い立ちや環境を思うと周平には深く同情しますが、人を二人殺しても12年でシャバに出てくると思うと……日本の法律はおそろしいですね。情状酌量ってやつでしょうか。

妹はどうなったの?

秋子はホスト男の間に、女の子を出産しています(周平にとっては父親違いの妹)。

周平が逮捕され、母親はしゃばにでてきたことから、妹が心配になった方も多いのではないでしょうか。

実話の方は詳細不明ですが、映画では妹は施設への入所が決まり、母親とは別々に暮らすことが決まっています。

そのため、この毒親のもとへ妹が育てられることはおそらくないと思います。

実話の方だともしかしたら……今の法律では縛れないところがあって一緒にくらすことになっているかもしれませんね。

実際、服役中の少年は、母親に妹が身売りの強要をされないか心配していたそうです。

ラストまでの簡単なネタバレ

この段落ではラストまでの流れを簡単にネタバレします。

物語の起こり

シングルマザーの秋子は、小学五年生の周平を学校に通わせず、ゲームセンターやパチンコで生活保護費を費やす生活をしていた。

ある日秋子は実家を訪れ金を借りようとするが、秋子の妹が両親に強く「もう何度もかしている。いい加減かすのはやめろ」といったことから当ては外れてしまう。

実家から金をせびれなかった秋子は、昼間からゲームセンターで飲んだくれており、さらにそのゲームセンターで出会ったホストの男「遼(りょう)」と意気投合し、遼は秋子の家に入り浸るようになってしまった。

遼が家に来てからというもの、秋子の周平の態度はさらに悪くなり、周平を置いて遼と出かけたまま何週間も家に帰ってこなかった。

ガスや電気がすべて止まってしまった頃、ようやく帰ってきた二人は、以前から秋子に気を持っていた市役所職員である宇治田を脅し、金をせびろうとする。

しかし、宇治田ともみ合った遼が宇治田をあやまって刺してしまったことから三人はラブホテルを転々とする逃亡生活を余儀なくされることとなった。

そんな中、秋子が遼との間の子供を妊娠してしまう。

遼はおろせといったが秋子はおろさないといい、遼は暴力を振るった上、行方をくらませてしまった。

遼に捨てられた秋子は、ラブホテルの従業員と関係を持ち、ホテルの敷地内にテントを張って居候させてもらうことになった。

しかし、金がなくなった秋子はとうとう周平を使って親から金をとってこさせようとする。

このことから両親から勘当されてしまい、ついに秋子と周平は頼れるのがお互いだけの状態になってしまった。

生まれた妹と

親から勘当されてから、五年もの月日がながれた。

十七歳になった周平は、学校に行かせてもらえないまま、妹の冬華の面倒を見るその日暮らしの生活を強いられていた。

母親である秋子は定職にもつかずに遊んでばかり。

住む家もなくなった3人は、路上暮らしをしていたが、児童相談所の亜矢と出会ったことで簡易宿泊所に住まわせてもらうことができた。

亜矢からフリースクールに通わないかと誘われた周平は、秋子の反対を押し切ってスクールに通い、亜矢や周りの人たちからたくさんのことを教えてもらったが、秋子のもとに遼が戻ってきたことで亜矢と突然別れなければならなくなった。

しかし、借金取りにおわれていた遼は、すぐに秋子たちをおいてまた逃げて行ってしまった。

周平の仕事

それから数か月がたち、周平はある事業所で雇ってもらい、仕事をしていたが、秋子の遊び代で少ない給料は瞬く間になくなっていった。

そればかりか、秋子は会社の物品を盗んでくるよう周平に指示し、ある日このことがばれて周平は社長につかまってしまう。

社長は秋子たちの仮住まいにおしかけ、周平が悪さをするのは秋子のせいだと母親を叱責した。

秋子はこれに対して謝罪し、社長に付け入って金の工面ができないか狙っていた。

そんなある日、秋子のもとに遼から「50万どうにかならないか、助けてくれ秋子」とメールが届く。

秋子は性懲りもなく金を工面できないか考え、周平を使って事業所の金庫から金をとってくるように指示をした。

しかし、周平が金庫から盗めたのは数万円で秋子は「全然足りないじゃん」といい、ようやく手に入れた仕事をすてさせ、周平と幼い妹冬華を連れてどこへでもなく出ていくことになった。

人として踏み外してはならない道

途方もなく歩き続ける秋子は周平に

「ばあちゃんのところにいこう」

と言い出した。

金の無心ができるのは、勘当されてでも親しかなかったのだ。

しかし、勘当された手前もうお金を貸してくれやしないだろうと踏んだ秋子は、

「殺したらとれるかな」

と口にする。

また、「お金ないよー」「周平ができなかったら冬華死んじゃうよ」などと周平に祖父母の殺害を示唆し、周平はやりたくもない殺害を、母親から嫌われたくない一心で実行に移してしまった。

服役

祖父母殺害で逮捕された周平には、12年もの求刑が下った。

しかし、殺害を示唆した秋子は子供が勝手にしたことだといって自分が殺人を示唆した事実を認めなかった。

また、周平も母親から指示された事実を認めず、自分が全部やったと証言してしまった。

証拠不十分であることから、秋子が周平に行った殺害示唆に関する立証ができず、秋子は強盗罪のみ問われることとなる。

秋子には懲役2年6か月、3年の執行猶予付きの判決が下り、秋子はすぐに釈放された。

12年の服役中、周平のもとに面会者がやってきた。

周平のことを気にかけてくれていた亜矢だ。

亜矢は周平に「なぜ母親の罪まですべて背負ったのか」聞くと、周平は

「僕、お母さん好きなんです。どうすればよかったんですかね……一人じゃ生きていけないですよ、お母さん」と答えるのであった。

秋子のその後

面会に行ったあと、亜矢は周平の妹である冬華の入所先がきまったことを告げに秋子のもとを訪れた。

秋子は冬華の入所先が決まったと亜矢の口からきくと、

うつろげに「私の子どもだよ」といった。

亜矢は周平が「今でもお母さんが好きだって言っていた」と伝えたが、秋子はうつろげに目を開いたまま、何も答えなかった。

映画を観てみた感想

※あくまで個人的な意見です汗※

実話はある程度知っている上で映画を観てきました。

長澤まさみさんが毒親を演じられるということで気になって観に行った映画だったのですが、私個人的には、鑑賞したことを後悔してしまった作品です……。

題材が題材なだけに終始暗くシリアスな映画だということは予告編をみてわかっていたことでした。

それは心してみたので問題なかったのですが、同じく予告には「少年がする告白が衝撃的」といった触れ込みがあり、最後になにかしら鑑賞者を驚かせるような言葉を発してくれるのではないかと私は期待していました。

しかし、少年が最後に語った告白内容は、鑑賞者が予想できる範囲のこと(これは実話ベースなので仕方ないのかもしれないのですが)で、個人的には全く驚きがなく、感情を揺さぶられるものもありませんでした。

演技力はかなりあったので、口にする言葉次第で泣かせたりできたのではないかとは思ってしまいますが、それが狙いの映画ではそもそもなかったんだと思います(人によって泣けたという人もいるので私がおかしいだけかもしれませんが)。。。

予告をみてかなり期待してたのですが、残念です。

期待していたものが最後になかったことから鑑賞後はもやもやが残ってしまい、後味は最悪でした。

この題材の映画をすっきりおわらせるなんて不可能に近いと思うので仕方ないとは思いますが……いやいや、全然衝撃なかったんですがと、なんともいえない虚無感を覚えたのは確かです。

もしかしたら全くの予備知識なしでみにいったら衝撃があったのかもしれませんが……実際におこった事件の概要や少年をとりまいていた環境・生い立ちなんていうものをあらかじめ知ってしまってからみにいったので何の驚きもありませんでした、何もみずにいけばよかったなぁとちょっとだけ後悔しています……。

あと、母親と夫(ホスト)のくずっぷりが半端ではなく、終始イライラさせられたのも個人的にはマイナスで……

好みがぱっくりわかれるかと思いますが、すっきりおわってくれる王道の映画を好んでいる方にはちょっとうけがよろしくないかもしれません。

なんだろう……かなりお金のかかったドキュメンタリーをみているような感じでした。

あとしいて言うなら個人的に母親側の生い立ちもちょっと知りたかったです。

こんなふうになったのってやっぱり何か、育ってきた環境にも原因があるような気もするんですよね……。

クズ男にはまってしまって抜け出せないのも変ですし……依存気質ってことでしょうか。

実在の人物がモデルなので、さらに怖いです……。

最後に蛇足でいっておきたいことがあるんですが……相手が長澤まさみさんだからそうなっちゃっても仕方ないかもしれませんが、登場する男の節操がなさすぎてドン引きました(笑

普通毒親だってわかった時点でびびっちゃってそういう気おきないですよね……。

世の中の男性みんな猿みたいに描いちゃってますが、男ってもっと理性的ですよ……。

いろいろ突っ込みたいところがなくはないですが、どんな生い立ちであろうと殺人は殺人なので、個人的に周平を擁護はできないです……祖母はヒステリーなおばあちゃんっぽかったですが、普通「殺して金とろう」にはなりませんよ。

母親の命令が絶対って感じでしょうか……頼れるのが母親だけ、共依存だったにしても、殺すに至った思考回路は常人からしたら普通に、ほんと普通に怖いです。

刑務所から出すべきではないとすら個人的には思います。

しかもこれ、殺意を覚えて行った犯行じゃないですからね。

命令されてやったってことは、また母親と接触して誰か殺せって言われたらやるかもしれないですし。

依存関係を絶つってなかなかできないのではないでしょうか……接触したら終わりな気がします。

もちろん同情はしますが……ただこういった環境で育っていないので、彼を理解してあげられるわけでもなく、そんな立場で「こうなってもしかたない」とか言えないです。

人死んでますからね……何より殺された祖父母が一番の被害者なんですから……

お涙頂戴してる場合じゃないんですよ。

人二人殺しておいて12年ですかって思ってしまいました。

かくかかかまいま迷いましたが、正直胸糞悪かったです……。

実際に起こった事件について

2020年7月に公開の映画『MOTHER マザー』は、実際に起こった事件「埼玉川口市祖父母殺害事件」をモデルとして製作された映画です。

埼玉川口市祖父母殺害事件は、2014年に当時17歳の少年が起こした事件で、実の祖父母を殺害後、現金やキャッシュカードを強奪し逃走したというもの。

少年が逮捕された当初は非行少年が起こした事件として報じられましたが、裁判を通して少年が置かれていた境遇や生い立ちなどが明らかになり、少年には多くの同情が寄せられることとなりました。

映画の内容にかぶってくる可能性があるので実際の事件内容・少年の生い立ちについては別の記事にてまとめ、ネタバレの注意喚起をした上で情報発信しますが、本作の製作には実在する人物が起こしてしまった事件、生い立ちがモデルとなって描かれています。

全てがすべて現実とリンクしているというわけではありませんが、実際に起こった事件がもととなっているだけあってかなり生々しい描写もあるそうです。

気になる方はぜひ映画をご覧になってみてください。

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『MOTHER マザー』予告動画+あらすじ

予告動画

あらすじ

男たちと行きずりの関係を持ち、その場しのぎで生きてきたシングルマザーの秋子は、息子の周平に異様な執着をもち、自分に忠実であることを強いて育ててきた。

母からゆがんだ愛情しか受け取ることができない周平は、母以外に頼れるものがいない中、秋子の要求にこたえるためにもがきながらも毎日必死に生きていくしかなかった。

身内からも絶縁され、社会から孤立した親子には次第に絶対に切れない絆がうまれ、17歳に成長した周平を殺人事件へ向かわせる__。

少年がした告白に、あなたは涙する。

キャストは誰? 配役についてまとめ

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以下、主要キャストについて記載します!

三隅秋子:長澤まさみ

少年の母親、主演は長澤まさみさん。

周平(少年期):奥平大兼

(画像引用元サイト様:https://eiga.com/movie/92550/gallery/5/)

少年役はオーディションで選ばれた新進気鋭の俳優「奥平大兼」さん。

川田遼:阿部サダヲ

母親のパートナー役は阿部サダヲさん。

高橋亜矢:夏帆

宇治田守:皆川猿時

赤川圭一:仲野太賀

三隅楓:土村芳

その他、脇を固めるキャスト陣

荒巻全紀

大西信満

木野花

郡司翔

浅田芭路

豪華キャストが勢ぞろいしているので要チェック作品ですね!

まとめ

以上が映画『MOTHER マザー』の結末、少年がした告白など、まるっとネタバレまとめでした。

いかがだったでしょうか。

少しでも役に立てる内容になっていたら幸いです。

コロナの影響で映画館に行くこと自体がはばかられますが、ぜひ気になっているのであればご自身で鑑賞してみてくださいね!

ではでは、映画をみるよー!という方も、やっぱりやめておこうかなぁとお考えの方も、良い映画ライフをお過ごしくださいませ。

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