サメ映画といって思い浮かべるものは何でしょうか。
管理人が真っ先に思い浮かべるサメ映画は『ジョーズ』シリーズではなく、台風で空を舞って突撃してくる空前絶後の『トルネードシャーク』です(笑
案外面白かったというよりも衝撃的だったりとてつもなく怖かったりした作品の方が記憶に残りやすかったりしますよね……
本記事ではそんなサメ映画の一作である『海底47メートル』についてレビューをしていきたいと思います。
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※ネタバレありのため注意※
目次 『海底47メートル』予告動画+あらすじ どんな映画?怖い映画なの? キャストについて なぜ47メートルなの? ネタバレ どんな人におすすめの映画?
予告動画+あらすじ
~予告動画~
https://www.youtube.com/watch?v=GbOb9bcHRWA
~あらすじ~
リサとケイトの姉妹はリサの失恋を癒すという目的で、海の近い浜辺でバカンスを楽しんでいた。
バカンスの最中、ケイトの誘いで、二人は海中の檻の中でサメを鑑賞する「シャークケージ・ダイビング」を行うことになるが、クレーンが故障し、二人を乗せた檻(ケージ)は海底まで落とされてしまった。
人食いサメがどこから襲撃してくるかわからない中、ケージから姉妹は抜け出すことができるのか__姉妹たちとサメの対峙を描く最恐パニックスリラー
どんな映画?怖い映画なの?
管理人はサメ映画を多くみてはきましたが、『海底47メートル』は王道のサメ映画とはちょっと違います。
それというのも、サメは映画中の恐怖の1要素でしかなく、出ずっぱりというわけではない(むしろそれほど出てこない)からです。
サメの生態を完全無視しちゃってる異色の『トルネードシャーク』とか、そのほか「トイレからこんにちは」するような非現実的な設定のサメ映画は置いておきますが、『海底47メートル』は設定もリアルで鑑賞者に「ありそう」と思わせる恐怖をあおる描写が多い良作だと思います。
観た人それぞれ感想は違うかと思いますが、管理人はかなり怖いと思える映画でした。
久々にちゃんとしたサメ映画を観たということも影響しているかもしれませんが(笑
ストーリーはよくあるといわれればそれまでですが、海底に突き落とされた姉妹たちが酸素がなくなってあわてたり、ケガをしてぱにくったり、一気に浮上すると潜水病になるかもしれないという恐怖にさらされたり、今までのサメ映画とは違う要素が多い映画だと思います。
ただ、サメは本当にちょっとしか出てこないというか……劇中何回も登場して多くの人を食い殺すとかはないので、サメが大暴れしてものを破壊したり人を食ったりする描写を楽しみたいという人には不向きな作品かもしれないです。
キャストについて
・ケイト(クレア・ホルト:山口協佳)
主人公の一人。
サメを間近で見るために姉のリサを説得する妹。姉がパニクっている中とにかく冷静でかっこいい。
・リサ(マンディ・ムーア:浅野真澄)
とにかくパニクってうるさい姉。
・ハビエル(クリス・J・ジョンソン)
助けに来てくれる青年。
・テイラー船長(マシュー・モディーン)
無線でよく連絡をとるおじさん。沿岸警備隊に連絡をしたのもきっとこのおじさん。のはず。
なぜ47メートルなの?
タイトルの海底47メートルとは、主人公の姉妹がケージに入ったまま突き落とされた深さになります。
47メートルって微妙な数字ですが、潜水病といわれる病気にかかる可能性がある深さなので、この数字は結構重要。
また、深さが深さなので周りは真っ暗で何も見えません。
そのため、いつ何がどこから襲ってくるのかわからず、ハラハラドキドキさせられます。
特に『海底47メートル』はサメがきそうなときにこないという展開が多くてやきもきするシーンも多々あって目が離せないです。
ケージの中にいればサメが襲ってきても安心かのように思えるのですが、途中サメの襲撃に遭って、ケージが破損しそうになったため、中で身を潜めているわけにもいかなくなります。
酸素も残り少なくなってしまい、持っていた無線もつながらないしで、ケージから出る以外に助かる道はない危機的状況に姉妹は陥ります。
ネタバレ
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【様々な危機】
・潜水病
人間は海底から急に海上まで上がってくると潜水病になってしまうそうです。
なんでも深くまで潜ることで体内に窒素が溶け込み、その溶け込んだ窒素が急に海上まであがることで気泡となって脳に障害をもたらすとか。
難しい話はわからないのですが、水圧の違うところに急に移動したら体に支障があるということだと思います。
映画内では海底47メートルまで落とされた姉妹たちが自力で海上まで上がろうと一度考えつきますが、潜水病の知識があった妹が少しずつ浮上しないと海面に近づくことができないと伏線を張ります。
サメがうようよいるだろうその中をゆっくり上昇しなければならない最悪の伏線を張るわけですが、実際にサメがうようよいる中を海面に向かって上がっていくことはありません。実際には。
・酸素がない
海の映画でつきものなのが酸素がないという危機的状況。しかも本映画ではカウンター付きなのでどれくらいを残っているかが目に見えてわかります。1をきるとブザーまでなる仕様。
途中、替えの酸素ボンベを落としてもらえますが、それをかえるのにうまくかえられるのか観ている側はハラハラさせられます。
・窒素酔い
映画の途中でボンベをかえますが、二本目のボンベを使うことで「窒素酔いを起こしやすくなり、幻覚が見えるかもしれない」と船長から助言があります。これがもう本当にいい伏線で、のちに展開を面白くするソースになります。
これをいってしまうと映画を観ていない人が映画を観た際に面白さが半減してしまうため、これ以上は書きませんが、「幻覚」がキーとなってくるのでそのあたりを念頭に観ていただければとても楽しめるかと思います。
何度も落とされる
やった! これで助かるのね!と思うシーンがこの映画では多々あります。
が、簡単には助かりません。
お願いだから助けてあげてといいたくなるくらい何度も浮き上がっては落としどころで落とされるといった感じでみていて本当につらくなります。それだけ感情移入できて面白いともいえるのですが、ハッピーエンドじゃないと映画はだめだと思っている方にはオススメできません。
だってハッピーエンドじゃないから!!
後味がかなり悪い
姉妹は生きて帰れるかと思っていましたが、姉しか生き残れない挙句に姉が以後どうなったのか、幸せになったのか描写がされていないことからハッピーエンドは想像しにくいです。
※以下、白文字にて盛大なネタバレを書いているので映画を観た方は選択をすることでご覧いただければと思います。※
むしろ窒素酔いを起こして妹ともに助かったという幻覚を見たせいで、現実と幻覚とのギャップでどうにかなってそうと勝手に憶測をしてしまえるので後味がかなり悪い。
面白いのですがすっきりとした気分で映画を観終えることはできないです。
どんな人におすすめ? おすすめできない?
・パニックスリラー好き
精神的に追い詰められるパニックもののため、パニックスリラーが好きな方にはオススメです。
・サメ映画好きには……
サメが大活躍するわけではないのでサメ目的で観るとちょっと拍子抜けしちゃうかもしれないです。
・グロイシーンありのため、血が無理な人は……
血が苦手な人にはオススメできないです。サメもの映画と銘打っている映画にしてはそれほど血は出ませんが、結構リアルな感じで出血したり中の肉が見えたりするので苦手な人はやめておいたほうがよさそうです。
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