洋画『エスター』幼女に殺される!? ネタバレレビュー





物々しい表情の幼女の顔がパッケージの洋画『エスター』。
ちょっと怖い感じの、でもかわいらしい幼女がパッケージなので
そちらにひかれて映画を鑑賞したので早速レビューを。。。

あらすじ+予告動画

子供を死産させてしまったことから心に傷を抱えていたケイトは、
もう一人子供がほしいと願う夫の希望を叶えると同時に、
自分自身のトラウマを克服するため、ある孤児院から他の子とは
少し違って浮いている女の子「エスター」を引き取った。

人より少し違っていても話してみて好印象を抱いた「エスター」を
引き取ることに決めた夫婦だったが、おとなしくかわいらしかった
「エスター」は次第にその本性を現していき、家族を引き裂いていく。

妻は「エスター」から家族を守ることができるのか――。
『蝋人形の館』のジャウム・コレット監督手掛ける究極のアメリカホラー映画。

エスター【恐怖度】と簡単な映画概要

恐怖度82/100

予想以上には怖い。
かわいい女の子がキャッキャウフフする映画かと思ってみると
絶対に失敗するのは言うまでもない映画。
養子として引き取られたかわいらしい女の子が残酷に人を殺していき、
引き取られた先の家族を不幸にする物語のため(最終的にはハッピーエンド?)、
残忍な描写が苦手な方は注意が必要。
最後に「え、そうだったの?!」と主人公エスターの正体が明らかになった際
驚かされる大きなオチがある。

「エスター」はどんな映画?

・題名について

題名にもある「エスター」は養子としてある夫婦に引き取られた自称小学生の女の子の名前。
「エスター」は養護施設に保護されていた孤児で、他の子とは着る服が違ったり、
個性的すぎる絵をかいたりと普通の子とは違うということで周りから少し浮いた女の子だ。
このかわいらしいが少し変わった女の子の名前が映画のタイトルとなっている。

ちなみに原題はOrphan(孤児を意味する単語)だが、孤児というタイトルでは
くいつきが悪いとみて主人公の名前である『エスター』にしたものと考えられる。

・かわいい女の子「エスター」が人を殺していく映画

養子として引き取られた「エスター」は引き取られた先で様々な悪事を行う
なぜこのようなことをするかは「構ってほしかったから」
「本当の自分を見てほしかったから」に
尽きるかもしれない(このことについてはのちに詳しく触れる)が、
同級生を滑り台から突き落としたり妹に殺人の片棒を担がせたり、
兄を火のついた掘っ立て小屋に閉じ込めたりと尋常ではないことを平気で実行する。
しかもある一定の人以外からは誰がやったかわからないように実行するため、
「エスター」が犯人であるとわかっていても決定打を打つことができない。

そのためエスターを追い出せず長引くに長引いて最終的に
引き取られた先の家族をエスターが皆殺しにするのがお決まりの展開。だが、
今回の引き取り先の家族は父親以外は死なずに済む。
もちろん助かりはしたがケガをする形にはなる。

・「エスター」をかわいがる夫に終始イライラさせられる映画。

妻や子供たちには本性を見せても夫の前ではかわいい女の子として
「エスター」はふるまう。

妻から見たエスターと夫から見たエスターは別人のように
見えるため、妻サイドで話が進行していくこの映画は見ていて夫にいら立ちしか覚えない

なぜ「エスター」が悪いことをしていると気づかないのか。なぜ妻ばかり責めるのか
夫を見ているとそんな疑問が感情論として浮かんでくるものの、
夫サイドで物語を考えてみると妻のアルコール依存症やそのことが原因で起こった事故を
鑑みて妻を攻める形となっても不思議ではないといえる。
ただ、死産してしまった子供の遺骨をまいた場所に咲いたバラを生まれてこられなかった
子供として妻が大切にしていたことをしっていたにも関わらず、エスターがバラを切り落として
妻にプレゼントしたシーンは夫として怒らなければならなかったところだが、この映画では
夫は妻が死ぬほど大切にしていたものを奪われた際も「僕が悪いんだ」とさえいうような
くそ夫として描かれている。ほんとにくそやろうこの上ない輩だと思う。
かわいそうな話だが夫は終盤まで鑑賞者をいらつかせた罪を償うかのように
エスターに胸と腹を刺されまくって殺されるが、こういった存在がいないと
映画は盛り上がらないのでこの存在はあってよかったのかもしれない。

エスターの悪事の数々を紹介

・滑り台から同級生をドーンッ

いじわるを言ってきた同級生に復讐をしたかったのか同級生が滑り台の上に立った瞬間
誰からも見えないように背中を思いきり押し、突き落とす。
同級生は足首を折る重傷を負ったにもかかわらずエスターを
かばいたいバカ旦那は「足首を折る程度」とくそ発言をかます。こいつも有罪。

・妹のマックスを殺そうとする

ケイトとジョンの間には兄のダニエルと妹のマックスがいる。
妹のマックスはケイトの不注意から池に落ちたことで耳がきちんと聞こえない障害を
背負っている。
この可愛すぎるマックスちゃんエスターに道路上に突き飛ばされて殺されそうになる。
幼女好きにはひやひやするシーンだがこの子はかわいいし絵的に残酷すぎるためか死ぬことはない。

・殺人

シスターを妹に協力させて殺す。妹を道路に突き飛ばし、それをよけようとハンドルを切ってシスターが
事故を起こしそうになる。ひきそうになったマックスに駆け寄った際に後ろから鈍器でごーんっ
その後も殴りまくって完全に息の根を止める。遺体は山林へごろりと放って遺棄。
・掘っ立て小屋に返り血まみれの服を隠す。
鈍器だからといって血が服に跳ね返らなかったわけではないため、服を隠蔽するために
兄たちが使っていた秘密基地に服を隠す。兄はエスターにいじわるをしたということで
秘密基地には出禁になっているためこのことを最初は知らない。

・恐喝

兄がシスターを殺すところを見ていないかとナイフを突き立てられて脅される。
兄は恐怖のあまり失禁してしまうため結構かわいそうなシーン。

・ケイトが大切にしていた花をすべて切り、プレゼントする。

ケイトが自分の命よりも大切にしていた白いバラ(これは生まれてこられなかった赤ちゃんの遺骨を
まいたところに咲いた花のため、赤ちゃんだと思って大切にしていたもの)をすべて切って
プレゼントする。

・自分で腕を折る。

ちょっと腕をケイトが引っ張ったことを利用して自分で腕を折り、
まるでケイトがしたかのようにみせかける。

・兄のダニエルを殺そうとする。

返り血まみれの服を隠したことがばれたため、口封じのために兄を殺そうとする。
秘密基地にガソリンをまいて火をつけた後、兄を閉じ込め殺そうとする。
この時兄は高い位置から落下し重傷に。

・兄を殺そうとする第2派

死にかけた兄のベッドに行って枕で窒息死させようとする。
一度は心臓が止まり、本当に兄は死ぬが、すぐに蘇生。

・くそ旦那を殺す。

旦那を誘惑するも失敗に終わり、腹や胸を刺しまくって殺す。
鑑賞者がスカッとするシーン。この旦那は死んだ方がケイトと子供たちのためになりそう。

・とにかく皆殺ししようとする

マックスもケイトも殺そうとする。見た目が子供のため怖くないように思えるが
実際映画を見ているとはらはらして画面から目が離せない。

エスターの正体

同級生を滑り台から突き落として大けがをさせるに
とどまらず、殺人にまで手を染めた小学生の女の子エスター
かわいらしいその外見からは想像がつかないような悪行の数々を見ると、
小さく非力な女子小学生にこのようなことが可能なのか、
鑑賞者側は疑問を抱く。
このことに疑問を抱くのは鑑賞者だけではなく、
映画の登場人物である妻もその一人であり、エスターの悪行の数々に困ったケイトはまず、
養護施設のシスターにエスターが同級生を突き飛ばした話をした。
エスターの悪行話を聞いたシスターはエスターについて詳しく調べ、
前にいた家族に引き取られる以前の履歴がきれいに消えていることを突き止める。
これは映画の最終段階で明らかになることだが、エスターは
精神科に入院していた女性の一人で、実は32歳のおばさんであることが最終的に
暴露される。
ケイトが懸命に数少ない情報をたぐり、辿りついたのが
「外見は子供だが中身は大人」という驚きの事実で、
これまで子供が起こし得ないような
事件をうまいことばれないように実行できた理由が判明するわけである。

エスターの病気について

エスターはハイランダー症候群という病気である
映画の中で語られる。
この病気は見た目が子供のまま成長がとまってしまうというもので、
映画の世界だけの設定ではなく、実例も存在する奇病だ。
陰毛もなく大人に成長できないとされているため、
エスターはそれが最大のコンプレックスで
男性に女性として見てほしかったのではないかと思われる
描写が映画の中で多々見られる。衣装が変なのも化粧をしてみたのも、
夫を誘惑したのもその感情の表れだろう。

エスターの目的は?

結局のところエスターは何が目的なのか
彼女の目的は映画の中で明確に描かれていない。
しかし、彼女が32歳でありながら子供にしか見えないハイランダー症候群という病気で
あったことから、1人の大人の女性として見られることがなかったため、
誰かに女性として見てほしかったのではないかと思わせるような描写がいくつか
みられる。
夫を性的な意味で誘惑してみたり子供っぽい服を着るのを嫌ったのは
そのせいではないかと推測するが、明言はされていないため真相は不明だ。
鑑賞者が好きに推測できるのも「エスター」の面白みでもあるといえる。

エスターを鑑賞する際の注意

・子供が人を殺す描写あり

エスターは設定上は32歳だが、見た目は小学生にしか見えない(実際に女優さんは子供)
そのため、幼い子供が残酷に人殺しをする描写を見たくない人は注意が必要。
そもそもそういった描写が苦手な方は見ない映画だと思うが、
もし間違えてしまった場合は早めに切り上げることをお勧めする。

・流血描写あり。

人がたくさん殺されるためそれだけ血も流れる映画。
中でもエスターが夫を殺すシーンは何度もナイフで腹や胸を刺し続けるためかなりグロい。
妻のことを理解できない夫が嫌いだった私としては見ていてかなりスカッとしたシーンだが、
人によっては目を開けていられないようなシーンになりえる。
殺人ものやスプラッタ等を全く見たことがない人には刺激が強い可能性あるため注意。

・性表現があるため家族との鑑賞には向かない

エスターの引き取り先の夫婦があからさまに性行為をするためそういったシーンが
苦手、あるいは気まずくなるような間柄の人と見るには向かない映画といえる。
しかもこのシーンが以外と長く、セリフも大胆かつ明確なため苦手な人は注意が必要。

まとめ

ダラダラすることなくテンポよく怖がらせてくれる良作のため
ホラー映画をたくさんみている方にもオススメ。



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