似てしまっただけならいいが、
この世にはオマージュを越えた愛すべきB級映画が山ほどある。
本記事では、その愛すべき映画作品のごく一部をご紹介。
いざ、B級映画の海へダイブ。
目次
- あの名作『オデッセイ』と間違えてはいけない……
- ここまで真似てはならないB級恐竜映画
- パシリムに続くのは俺だ!
- あれが見えたら終わりとは……?
- ブラピは出てこないが、なんかやばい世界の戦い
- 続編なのに内容を受け継がない怒れるB級映画
- ジェイソンステイサムはどうしたんだよ……
- ドント・スクリーム
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※映画内容に関して説明があります。
多大なるネタバレはありません※
あの『オデッセイ』と間違えてはいけない……
第1の迷作『エンド・オブ・オデッセイ』
マッドデイモン主演の『オデッセイ』を彷彿とさせる映画だが、本作はタイトルと雰囲気をぱくr……オマージュしただけで一味違う。
舞台はソ連だが使用されている言語は英語など、こういった映画にはつきものの「よく考えて作られてない」点がいくつも散見されるB級映画、それが『エンド・オブ・オデッセイ』だ。
まるでかの名作『オデッセイ』のような宣伝文句やポスターから、宇宙に取り残された男の奮闘を描くものかと期待を抱かせた本作だったが、やはり違った。
壮大なスケールと宣伝されているものの、壮大なのは舞台が宇宙に設定されているという点だけ。
ただ男女の三角関係をダラダラと描いたファッキンムービーで、オデッセイのかけらもないのは最初の数分をみたら理解できてしまう。
忍耐強く最後まで観るとチープな内容なのにおそろしく長いエンドロールが手を広げて待っている。
自身の根性を試したいなら、ためらいなくその腕の中に飛び込んでほしい。
ここまで真似てはならないB級恐竜映画
第2の迷作:ジュラシック・ユニバース
『ジュラシックパーク』と『ハンガー・ゲーム』を足して2で割ったような、ある意味傑作B級映画『ジュラシック・ユニバース』。
B級映画に区分されてはいるものの、CGはきれいで気になる予告を見せてくれるがために興味をひかれてしまう一本だ。
ただこの映画、『ジュラシックワールド 炎の王国』に続くと大きく宣伝しちゃったせいで「既存作品をばかにしている」と批判されていたりもする。
確かに似てはいるが馬鹿にはしていない、これはそう、きっとオマージュなのである。
内容は、集められた死刑囚が仮想空間の中で殺し合いをするというベタなものだが、これもどこかでみた設定。
こういったオマージュがいくつも散見されるわけだが、この映画は有名タイトルの便乗映画と割り切ってみてしまえば何の問題もなく楽しめてしまう。
ストーリーの進み具合、テンポもB級らしからぬ切れの良さを保ちながら、ラストまで突っ走る、それが『ジュラシック・ユニバース』だ。
本作がオマージュしただろう作品は
・プリズンブレイク
・メイズランナー
・ハンガーゲーム
・ジュラシックパーク
・レディプレイヤー
・バトルランナー
などなど……日本の作品もオマージュしているのかと思わせる描写もされたがあえて記載は控えておこう。
既存作品のいいところを詰めに詰め込んだオリジナリティゼロの傑作といえる。
この映画はB級好きなら何の苦痛も感じずにさらりと鑑賞できるに違いない。
B級初心者だという方にもおすすめできる迷作だ。
パシリムに続くのは俺だ!
第3の迷作:アトランティック・リム
どうみてもあの名作『パシフィックリム』を思い起こさせる本作のフライヤー。
フライヤーだけオマージュしているのかと思いきや、なんと宣伝は
「パシフィックリムに続く!」と……なんと大それたことをいうではないか。
だいたいの内容は巨大ロボVS怪獣の大バトル映画で、実は前作があるのだが今作を見ればだいたい前に起こったことは理解できるため割愛。
思ったよりも恐竜は出てこないがモンスターもロボも一応登場。
しかしどういうことか、CGがいまいち……。
しかもロボの方はまるでトランスフォーマーみたいな色遣いでいろいろな作品をリスペクトしていることがうかがえる。
ストーリーこそ謎展開を見せるくそ映画だが、あり得ない点を見つけながら鑑賞すると最高に楽しめる。
これはB級映画と声を大にして言える迷作で、ネタとして見るのは十分あり、笑える一本。
あれが見えたら終わりとは……?
第4の迷作『THAT』
「あれ」と「それ」じゃあ話は違う。
タイトルに始まり赤い風船やら小さい子供やらいろいろ似通っているが今作のあいつは「スマホ」から出てくるので用心してほしい。
下水道から「こんにちは」するのはみなさんご存じの「IT」で全く別の映画だ。
今作がぱくr……ごほっごほっ、オマージュしたのは『ITそれが見えたら終わり』と、『リング』である。
死んだ親友から、ダウンロードしたら半ば強引に死んでいくアプリの招待状が届くという使い古された感じの脚本をもとに、『リング』の貞子を彷彿とさせるストーリー展開を見せる。
とんでもなく良作のいいところだけオマージュした本作だが、出来の方はいわずもがな。
IT同様に人も結構死んでいくが、死に方の描写が悪いためかどう死んだのか理解に苦しむ場面が多々。
鑑賞者を驚かせる手法もすべて同じで飽きさせるのがダメなところだが、ストーリーはオマージュのおかげでそこそこ見てしまえる迷作。
IT感を味わいつつ、リングの要素も取り入れたい猛者におすすめの一本だ。
ブラピは出てこないが、なんかやばい世界の戦い
第5の迷作『ワールド・オブ Z』
もはやいわずもがなではあるが、『ワールド・オブ Z』はブラッドピット制作の『ワールド・ウォー Z』ではないので注意が必要だ。
ストーリーも伏線もあったもんじゃないのがB級映画だが、本作は如実。
「今のセリフはどういう意味か」鑑賞者に考えさせたはいいが、そのすべてがなげっぱなしで何も回収してくれないから何の期待もしないで観るのが吉。
また、本作の目玉のゾンビだが、ドアに体当たりして開けるではなく、ドアノブ回して無駄な人間らしさを見せてくるあたりマイナスととらえる方も多い。
実際ファッキンムービーなのはファッキンムービーで、ゾンビ映画をこよなく愛す管理人もあまりこの映画に関しては擁護できないのでその点は申し訳ない。
そのくらいにくそ迷作であった……。
退屈で死にそうなとき、言葉の意味や描写の謎を追わないと覚悟した上で観るならいい迷作B級映画。
続編なのに内容を受け継がない怒れるB級映画
第6の迷作:マッド・スピード2
先に記載しておくが、『マッドマックス』ではないし、その続編でもない。
もちろん本作には『マッドマイルド』という前作が存在しているが、その続編と思わせる内容のつながりもてんでないのが本作『マッドマイルド2』である。
正直にいうが、前作もBがBのドB級映画なので鑑賞しなくても問題はない。
車を前面に推したフライヤーが印象的だが、カーチェイスは冒頭に1度きりでそれ以降一切ないのはどういうことなのか……
さすがの管理人もこれには肩透かしすぎて、結局最後まで見切ってしまったではないか……。
マッドマックスをオマージュしているのは間違いないが、町が荒廃しきっていない上に、自家用ジェットまででてくるかなり文明的な暮らしをしている点は、似せられなかったのか、はたまたオリジナリティを出したかったのか。
いろいろと突っ込みどころの多い本作だが、それもB級映画のいいところ。
ただ主人公はそこまでかっこよくなく、ヒロインも正直きれいとはいいがたいのでキャストという点ではマイナスか。
マッドでもスピードでもない傑作を観たいならぜひ手に取ってほしい。
ジェイソンステイサムはどうしたんだよ
第7の迷作:ザ・メガロドン
タイトルもポスターもまんま似せちゃった系映画。
本当に似ちゃってて隣にあったら間違えてみてしまいそうになるが、我らがジェイソン・ステイサム主演の『THE MEG モンスター』ではない。
思っていたのと違う超ドB級映画を観たい人におすすめだが、間違って手に取ってしまった場合、間違いなく死に急ぐことになるだろう。
「なんだこれは」と言わざるを得ないほどフライヤーを某有名タイトルに似せてきた本作だが、宣伝に遭ったような軍艦を飲み込むほど大きなサメは登場しない……そう、つまり本作はフライヤー詐欺の映画といっていい。
しかし、注視してそのキャストをみてほしい……
この映画には我らがマイケル・マドセンが登場している。
『キルビル』シリーズや多くの有名映画に出演してきたマドセンがなぜこのような映画にと、嘆き悲しむのは束の間、観始めたら最後まで見切れてしまうのがB級映画のいいところ。
ほぼほぼメガロドンらしきサメ自体の登場がないままパッケージ詐欺をされ続けるわけが、マドセンをみたいのであれば十分に楽しめる映画といえる。
実はこっちが先だった、叫んではならない、絶対に。
第8の迷作:ドント・スクリーム
https://www.youtube.com/watch?v=u-jLBYRqjd4
ホラーの巨匠サムライミが手掛けたかの『ドント・ブリーズ』とタイトルは似ているものの、こっちの方が実は先に公開されていた。
しかもこの映画、邦題が『ドント・スクリーム』なだけで現代は「Recovery」。
一切タイトルはドントブリーズをパクっていない。
空き家に忍び込む若者という点は同じでかなりにているが、これはこれで面白いとはまる人もいる。
冒頭から何分かは冗長で退屈だが、中盤から少し盛り上げり、最後のどんでん返しもある。
しかし、やはりB級映画だからなのか、何かが違うと思える迷作。
上記した7作より管理人は好みの作品ではあるが……
鑑賞には人を選びそうである。
ここまで書いておいてなんだが、上記8作品を一気見すると確実に死に近づくため、少しずつの鑑賞がおすすめ。
B級映画を鑑賞して時間を無駄にするおすすめツール
上記したオマージュが多すぎる愛すべきB級映画はDVDレンタルをして時間を無駄にするのもいい。
ただ、DVDを借りてきたり、返しに行くのが面倒な方には動画配信サービスの利用がおすすめ。
『エンド・オブ・オデッセイ』から『ドント・スクリーム』までの8本は、すべて動画配信サービス「U-NEXT」で鑑賞可能。
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